こんにちは。
家族でバンコク移住したなぽり(@naho.thailand)です♪
タイ、チェンマイで毎年11月に開かれるコムローイ(イーペン祭り)。
ラプンツェルのあの世界観を体験できるお祭りだと言うとイメージできる方も多いかもしれません。
私もずっと参加してみたいと思ってはいたものの「子連れだと大変…」みたいな話をよく聞くのでずっと後回しにしていましたが、今年はついに初参加!
あの景色を肉眼で見ることができました。
実際に参加してみると思っていたよりも快適に楽しむことができたし、いくつかの参加方法(パターン)もわかりました。
と言うわけで今回は、コムローイ祭りに参加する際の
3通りの参加パターンや、何を基準に会場を選べば良いか?
についてを解説します。
コムローイの前知識・注意点
まずは知っておきたい基本情報です。
①コムローイ祭り(イーペン祭り)とは
コムローイ(Khom Loi)は、タイ北部のチェンマイで毎年11月に開催されるお祭り。
コムローイとはタイ語で「浮かぶランタン」のこと。
また、この地方ではコムローイのことを「イーペン(2番目の月)」と呼ぶそうで、イーペン祭りとも呼ばれます。
夜空に放垂れた無数のランタンが舞い上がる光景は非常に幻想的で、多くの観光客を魅了し世界中から人が集まります。
この祭りは、仏教の水の神様に祈る行事である「ロイクラトン」と同日に行われるタイ北部独特のお祝い方法で、ランタンを空に放つことで煩悩や不運を手放し幸運を祈願する意味が。
また、ランタンを天に放つことで、天にいるブッダへの感謝の気持ちを捧げるとされています。
コムローイ祭りの起源は、チェンマイの「サンサーイ」という地域で行われていた行事に由来し、その後「ロイクラトン」と融合して現在の形となったそう
仏教行事なので、
- チェンマイ地方の伝統的な踊り
- お坊さんの読経
- 露出の高い服装はNG(守っていない人も多いですが)
などの出し物や注意事項もイベントに含まれます。
②環境問題
とってもとっても美しいコムローイですが、環境問題や安全面での懸念があり、毎年反対の声を耳にします。
灯籠が燃え尽きずに地上や川に落下すると金属やプラスチックの部品がゴミとして残り、自然環境や動物の生息地に悪影響を及ぼす可能性が。
また、落下した灯籠が家屋に着火して火災を引き起こした事故が2023年に実際に起こりました。
飛行機への影響を考えてコムローイの日の夜には飛行機を欠便させて対応しているそうで、町おこしであると同時に地元民への皺寄せがあるのも実情。
こうした問題を受けて環境に配慮した素材の使用や安全な運営方法への取り組みが進められているそうですが、やはり問題は解決しないまま開催が続いています。
外国人からすると幻想的で素敵なイベントに参加できるのは嬉しいですが、地元の方への影響も頭に入れておきたいですね。
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↑これは川に流すロイクラトンの残骸
③祝日にならない
子連れでコムローイに参加する方も多いですが、コムローイの日はタイでは祝日にならないので参加するには学校をお休みする必要があります。
年によっては週末と重なることもあるのでその時が狙い目。
2024年は金曜日がコムローイ当日でお祭りは金土に開催されたため、子連れでの参加者が多かったです。
毎年、11月の満月の日がコムローイ当日です
④街全体が混む
世界中から人が集まるお祭りなので、コムローイ会場はもちろんのこと、期間中のチェンマイの街中や飛行機も含めてとても混雑します。
飛行機の遅延も当たり前のように起こるので時間には余裕を持って参加しましょう。
私も帰りの飛行機が1時間ほど遅延しました。
余談ですが、X(Twitter)などでは「コムローイは日本人だけが騒いでいる祭りだ」とアンチコメントがありますが、意外と西洋圏、日中韓、そしてバンコクから来るタイ人も、色んな国の人がいました。
チェンマイの自治体主催のローカル向けのコムローイ会場もあるみたいで、決して日本人だけの行事ではないようです。
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⑤お子さん連れは火に注意
密度の高い場所で火を使うイベントなので、お子さん連れの方は怪我や火傷に注意。
ランタンを上げるタイミングは3−4回あるので、焦らず落ち着いて家族で協力しながらしましょう。
ランタンに火が燃え上がってしまったり低空飛行したランタンが顔に向かって飛んできたりもしましたが、スタッフの方を呼ぶとすぐに対応してくださいました。
ではここから、コムローイイベントの3通りの参加のパターンをご紹介します。
コムローイの3通りの参加パターン
参加パターン1:全て込み込みのツアーに参加する
まず一つ目のパターンは、全て込み込みのおまかせツアーに参加する方法です。
全て込み込みのツアーは、
- 飛行機(今回はタイ航空)
- 空港↔︎ホテルへの専用バスでの送迎
- ホテル宿泊(今回はシャングリラ・チェンマイ)
- ホテルからコムローイ会場への直行送迎
- コムローイイベント入場チケット
の全てをお任せできるので何も考える必要なく、優先搭乗もあり、本当に楽々で参加できました。
私は、HISさんの全て込み込みのツアーに参加させていただきました。
過去にロイクラトンに参加した人からの話では、
コムローイはとにかく並ぶから待ち時間が大変
と聞いていたのですが、HISさんの込み込みツアーは待ち時間が全くなく(本当にゼロ)、びっくりするくらいの快適さでした。
申し込むツアー会社よって状況が変わるとは思いますが、子連れで待ち時間をなるべく少なく参加したい方はぜひHISさんへ相談してみてください。
送迎バスが宿泊ホテルに来てくれるのはものすごく楽です。
行きは宿泊ホテルのロビー集合で外で待機しているバスに乗るだけ、帰りもロビー前に着けてくれるので子どもが寝ちゃっても抱っこして部屋まで上がるだけでした。
参考価格:大人1人10万円程/子どももほぼ同額(BKKからの飛行機・ホテル・送迎・会場チケット込み)
参加パターン2:送迎込みの現地ツアーに参加する
2つ目のパターンは、
- ホテルと飛行機は自分で手配
- コムローイの送迎付きの現地ツアーを申し込む
というパターンです。
送迎付きの現地ツアーには
- 郊外にあるコムローイ会場までの送迎バス
- イベント入場チケット
- 会場での飲食など
- 帰りのバス
が含まれています。
送迎バスはホテルに迎えに来てくれるわけではなく、チェンマイ市街にある指定された集合場所まで自分で向かう/帰りはそこからホテルに自力で帰る必要があります。
色んなツアー会社のバスが順番に出発するので、バスに乗るまでにも待ち時間が発生する場合もあるそう。
友達はバスに乗るまでに1時間待ったとのこと。
この参加パターンの特徴は、
- 旅程やホテルを自由に組める
- コムローイ会場を自由に選べる
- 行きも帰りもバスを待つ必要があるかも
- 帰りのバスの降り場からホテルに自力で帰る必要がある
- 空港↔︎ホテルの移動のタクシーが捕まりづらく高額になりがち
など、自由度が高いというメリットがありますが、少し労力がかかります。
前項で紹介した全て込みのツアーにすると日数が限られてしまうので、長めにチェンマイに滞在したい方はこの方法が良いと思います。
私はチェンマイは毎年来る場所なので今回は1泊2日の弾丸で満足でしたが、今後なかなか来ることないかな〜という方ならこの方法で長期滞在するとよりチェンマイを楽しめそうです!
参考価格:家族5人で2泊3日で24万円・家族3人で16万円だったとの実例あり
内訳:
- 飛行機は往復で1人8,000バーツ前後(航空会社や日時による/2歳から航空券必要)
- ホテルは一部屋1泊3,000バーツ前後(バスの集合場所に近いホテルは早めに予約を)
- 送迎付きツアーは大人4,500〜6,400バーツ程(会場や座席ランクによる)
- 子ども料金2,500バーツ程
- 空港からホテルの移動500バーツ前後(混んでいるともっと)
あくまで一例なので、選び方によっては上記の価格よりも安くもなるし高くもなると思います。
参加パターン3:入場チケットのみを購入する
最後は、コムローイの入場チケットのみを購入するパターン。
コムローイのチケットには会場での飲食などは全て含まれているので、パターン2との違いは、ホテル↔︎コムローイ会場の送迎がないという点です。
会場まで自力で来る、「現地集合・現地解散」ということですね。
特徴としては、
- 自分の都合で行き帰りができる
- コムローイ会場のチケットは子ども料金がかからないかも
- 送迎にタクシーを雇うなら交渉が必要
- レンタルバイクなら帰りも待たずにスイスイ帰れる
というところです。
コムローイイベントに支払うのはチケット代のみなので、会場への送迎の手段さえ確保できたら費用は一番抑えられると思います。
ネットで読んだ体験記の中には、遅延でギリギリに飛行機が到着したので送迎バスの集合に間に合わず→空港にいたタクシーに直行でコムローイ会場への送迎を頼み→数時間の待機をお願いし→帰りのホテルまでの送迎をしてもらったという人もいらっしゃいました。
また、ご夫婦で参加したお友達はレンタルバイクで移動したそうで、行き帰りとも待ち時間なしで渋滞にも巻き込まれずにスイスイ帰れたとのこと。
送迎付きツアーだと子ども料金も発生しますが、会場によっては7歳まではチケット無料というところもあるそうなので選び方によってはかなり節約できる可能性も?!
海外慣れ・旅慣れ度合いによって会場までの送迎手配の難易度が変わってきますが、やり方次第では送迎バスの無駄な待機時間を短縮しつつ費用も抑えられそうです。
タクシーに交渉したら、4時間1300バーツと言われたので参考まで
コムローイ会場の決め方
コムローイ会場はチェンマイ郊外に10ヶ所ほどあります。
会場にそれぞれ特徴があるのですが、参加してみた肌感として1番の差はやはり
参加人数が多い方がランタンの数が増えるので迫力が増す
という点。
用意された食事や舞台でのイベント、国籍バランス、ランタン上げの際のお隣の席との距離、、、などなども会場ごとに違いがあるとは思いますが、まずはコムローイの参加人数(ランタンの数)でご自身に合った場所を検討するのが第一だと思いました。
- 超ド迫力の景色を求めるならば多少の混雑や待ち時間を覚悟してでも最大規模の会場
- 気楽さを選ぶのであれば程よい4000人ほどのサイズの会場
- 日本人向けに企画されているHISさんが案内してくれる会場
というように、求めるものによって会場を選びましょう。
4,000人規模の会場に参加したのですが、とーっても美しい景色を見ることができました!✨
最大規模の会場を選びたい方は今年1万人の参加があったCADを!
①CAD
1万人規模の一番大きな会場なので、迫力を求めるならここ。
また、会場全体の装飾やお店の雰囲気がナチュラルでチェンマイらしいデザインなので、北タイに来た感を感じられます♪
ただ、コムローイ打ち上げまでのショーや儀式が長く打ち上げ時間が若干遅めなので子連れにはちょっと頑張る必要がありそうです。
②チェンマイロイヤルゴルフクラブ
2024年のHISさん仕切りはこちらの会場でした。
4000人規模の会場でちょうど良い広さ、市内からもそう遠くなく(片道1時間弱)、聞いていたようなトイレや食事の不便がなく本当に本当に快適でした。
日本人向けなだけあって、清潔感重視でしっかりと管理されている感じがしました。
詳しい参加レポ記事は別途作成中
③メージョー大学(イーペンランナーインターナショナル)
こちらも4,000人ほどの規模だそう。
その他
その他、1000人規模の会場やもっとローカルな会場まで、いくつかの会場があるそうなのでご自身の好みに合った会場を選びましょう。
あなたにおすすめなのは?
家族やグループのタイプごとにおすすめの参加方法を考えてみました。
①小さい子連れの方・とにかく快適に過ごしたい方
子どもが小さいうちは快適さが一番。
私が参加した全て込み込みのHISさんのツアーが本当におすすめです。
- 会場に向かうバスは宿泊ホテルまで迎えに来てくれて待ち時間ゼロ
- 早めに会場に着くのでご飯の列にも一切並ばずにゆっくり座って食事できる
- 帰りのバスも優先的に乗せてくれるので待ち時間ゼロ
- そのまま宿泊ホテルに送ってくれて21時半頃には帰宅
- 帰りの飛行機のチェックインも専用レーンを作ってくれて待ち時間短縮
- 1泊2日の両日とも6時間程度の自由時間ありなので観光もできる
と、コムローイで大変だと耳にする「待ち時間」がゼロ、ストレスゼロで楽しむことができて感動でした。
プライベート旅行とまではいきませんがほとんどそんな感じ。
とにかく楽に!行きたい方は、HISバンコク支店の方にご相談してみてください。
コムローイ会場はHISさんお任せになりますが、年によってツアー内容が違うかもしれないのでその辺も相談してみてください
②ホテルや旅程にこだわりたい方・比較的安くいきたい方
- 宿泊するホテル
- 滞在日程数
- 参加するコムローイ会場
にこだわりたい方は、送迎付きの現地ツアーを購入し、飛行機やホテルは自分で手配しましょう。
周りの友達に話を聞くと、このパターンで参加している人が多いみたいです。
こちらのメリットは、
- 飛行機やホテルの選び方によっては比較的安く行ける
- 好きなだけチェンマイに滞在できる
- ホテル、会場、旅程を好きにアレンジできる
- 会場への行き帰りの移動で待つ必要があるかも
というところ。
旅行の自由度がありながら、コムローイのみツアーにお任せする感じです。
LCCや格安ホテルで旅行全体の価格を抑えたい、またホテルロイヤリティプログラムにこだわってホテルを選びたい方もこちらですね。
ちなみにコムローイ期間は人が殺到するので無料アップグレードはなかなかないとのこと
タイではコムローイは祝日にはならないので、小学生以上のお子さんがいる方は学校を休む形になるためなかなかゆっくりと滞在できないのがもどかしいのですが…
小さなお子さんがいるファミリーなら3〜4泊ほどゆっくりと滞在してチェンマイの雄大な山での体験を楽しんで来るのがおすすめです。
イベント当日を外すと飛行機代がグッと安くなりますしね♪
③カップル・お友達で参加したい若者、安く行きたい方
子どもなしの身軽なグループなら、会場までの送迎がないチケットのみを購入し自力で行ってみるのも楽しいかも!?
どこでどこのチケットを買うかにもよりますが、送迎なしのチケットを購入すると1人あたり1,000バーツほど安くなるので、複数人で参加するならお金を浮かせられてしまいそうです。
ちなみにチェンマイのタクシー交渉は4時間で1,300バーツと言われました。※あくまで参考価格
コムローイの3通りの参加方法まとめ
初のコムローイ参加で気づいた点をまとめて、3つの参加方法を解説してみました!
私自身、最初は何が何だかでどう参加したら良いのかもわからず不安でしたが、行ってみて思ったのは
過去の経験が織り込まれてしっかり管理された人気イベントだから、どの方法でどのツアーに参加しても心配はいらない
ということ。
あとは、
- どの程度自由度を求めるか?(ホテル、飛行機、泊数、会場への移動手段)
- とにかく楽に参加したいのか?(HISさんがおすすめ)
の程度によって、今回の記事で解説した3つの参加方法(パターン)から選ぶと良いと思います。
今回我が家はおそらく最も料金がかかる方法で参加してみましたが、お値段以上の価値を感じられるツアーに参加できたと思います。
学校がお休みになるなら、もーっと長く滞在したいな〜🥺🫶
環境問題の心配もあるのが難しいところですが、一生に一度は参加したいお祭りだと思いました。