タイへ教育移住はあり?なし?

 

こんにちは。
2021年にタイに移住し7歳と4歳の娘を育てるなぽり@naho.thailandです♪

 

コロナも落ち着き、タイへの旅行者や移住者が増えてきました。

私のブログやインスタにも、

  • 子連れでのタイ移住
  • タイへの教育移住

についての質問をいただくことが増えました。

今回も私の主観だらけで、タイの教育移住はアリか?ナシか?を考えてみたいと思います。

 

修正した文章が読みやすくなっているとよいのですが、何か追加の修正や変更があれば教えてください。

 

教育移住とは

教育移住とは

子どものより良い教育環境を求めて国内や海外へ移り住むこと

です。

海外への移住だけでなく日本の都会から地方、地方から都会などの国内の移住も含まれています。

普通の海外移住と違うのは、子どもの教育環境が一番の目的だという点。

子どものより良い教育環境を求めてタイへ教育移住した場合のメリット・デメリットを考えたいと思います。

 

ちなみに我が家は、子どもの教育環境が第一の目的ではないので教育移住ではないと自分では思っています。

 

海外への教育移住に求めるもの

タイへの教育移住を考える前に、まずは一般的に諸外国への教育移住に求めるのは何があるかを考えてみましょう。

1. 英語力

海外教育移住というと、まず思い浮かぶのは英語力の向上だと思います。

教育移住と留学の違いは

  • 比較的早い年齢から
  • 親と一緒に

海外に出ると言う点です。

留学だと早くても高校生からの場合が多いですが、教育移住は小学校低学年から行動に移す親御さんも多いです。

英語力を求める場合、

  • 英語圏へ移住
  • 非英語圏のインターナショナルスクールへ入学

の2通りの選択肢があります。

2. 主体性を伸ばす教育環境

アメリカや北欧などの外国にイメージするのは、主体性を伸ばす教育環境です。

日本は比較的、詰め込み教育・受け身な教育だと言われているので欧米諸国で行われているようなどんなトピックを勉強・研究するかから自分で選ぶといった主体性のある教育環境は憧れますよね。

一方で、シンガポールを代表とするアジア圏の国は日本をも超える超学歴主義だとも聞きます。

 

なぽり
なぽり

実は、タイも…!

 

ですから、国全体の教育の傾向も必ずチェックた方が良いと思います。

例えばタイは、国(バンコク都心部)の教育方針はガチガチの学歴主義のため、少し伸び伸びと育てたいタイ人家庭がインターナショナルスクールを選ぶそうです。

 

なぽり
なぽり

タイ人と結婚しているお友達が言っていました。

 

3. 国際感覚を養うため

日本から一歩外に出れば、自分が外国人

もしかしたら何も考えずに日本で育った人よりも、海外で育った子どもの方が「日本人としてのの自覚」は強く持つかもしれません。

それは、他の国や人種の人たちとの違いを日々目の当たりにすることや、インターナショナルスクールでは自分の国について紹介する機会から。

日本から離れているとしても「自分は日本人」と自覚する機会くあります。

その経験がどう繋がるかはその子によ離ますが、グローバルスタンダードを身につけるのはもちろんのこと、将来日本のために貢献したいという気持ちは案外、外に出て日本を客観視したことがある子の方が抱くかもしれません。

4. 海外の大学への進学を見越して

アメリカの大学入試のために、アメリカ現地の学校やIBを採用している諸外国のインターナショナルスクールに入学して準備を始める人もいます。

アメリカなのか、イギリスなのかによって全く違う準備が必要だそうなのでしっかりとリサーチしましょう。

この方がとても詳しいのでフォロー推奨です。

日本の学校の帰国子女枠を狙って

私は移住して人の話を聞いて初めて知ったのですが、海外からの帰国した子どもが日本の学校を受験する場合、帰国後数年以内であれば帰国子女枠を使った入試が可能だそうです。

大学だけでなく、難関私立中学なども対応なそうでそれを計算して海外教育移住をする家族もいるそうです。

 

条件があるかもしれないので、専門家に問い合わせてみてください!

 

タイの教育事情は

ではここからは、タイへの教育移住についてを考えてみたいと思います。

タイは公用語がタイ語ですから、日本からの移住者でタイの現地校へ通う選択肢は限りなく低いと思いますが、タイの教育の方針としては

日本と同等かそれ以上の学歴主義

を感じます。

日本人の親(我々の親世代)が我が子を有名大卒の有名企業に就職させたがるように、タイ人の親も子どもを良い方のルートに乗せたいという文化があるのかなと思います。

タイの学校は宿題も多くてとても忙しいんだそう。

タイの教育の背景にはそういう部分があるので、タイ人家庭でものびのびと育てたい方針(かつ裕福な家庭)の人はインターナショナルスクールに入れるようです。(タイの学校のインター部に通うタイ人家庭のお母さんから聞いた話です)

※バンコクの中心部のエリート層に限る話だと思います。

バンコクにはたくさんの外国人が住んでいますし、上記のように多くの裕福なタイ人がインターナショナルスクールに通っているため、100を超えるインターナショナルスクールがあります。

そのほとんどがイギリス系の分校やイギリスカリキュラムの学校。

その他、アメリカ、オーストラリア、シンガポール系の学校もあり、インターナショナルスクールの選択肢はとても多いです。

イギリスの名門校の分校もいくつかあるし、サポートが手厚いと評判の学校も多く、ネイティブの先生と友人と共に100%英語で、日本の教育とは違う自主性を重んじた教育アプローチの学校生活を送ることができます。

タイの生活事情は

タイのインターナショナルスクールはたくさんあるので学校での英語環境は問題ありません。

しかし、移住するとなると日常生活も重要です。

特に英語力・英語環境を求めて教育移住を考えている場合、タイでは物足りなく感じる可能性があります。

ご存知か分かりませんが、タイは英語を話す人がとても少ない国。

ほとんど日本と同じくらい英語が話されていない国だと思って良いと思います。

 

一説によるとアジア圏で欧米に占領されなかった国が日本とタイだからだそう。そ

 

しかも、タイの英語はクセがすごく強いので、アメリカに住んでいた友人がタイに遊びに来たときは5つ星ホテルの人の英語もかなり分かりづらいと言っていました。

(といっても日本よりも英語教育が進んでいて、20代くらい以下の都心にいる若い世代は話せる人が多いし、親切でフレンドリーな人が多いので何とか英語でコミュニケーションをとろうとしてくれる人は多いので日本よりは英語レベルは高いと思う)

なので、教育移住の定義にもよりますが、日常の全てから英語を学ぶことを求めるならばタイへの海外移住はベストとは言えない環境かもしれません。

しかし、バンコクには在留外国人はとても多いので、住む環境・コンドミニアム・習い事などを選ぶなどの工夫をすれば、ネイティブの友人と関わりながら生活することもできます。

何も考えずに住環境を選んでしまうと、日本人や英語が話せないタイ人に囲まれて暮らすことになりかねないので注意が必要です。

タイ移住のメリット

では、私が思う教育に注目したタイ移住のメリットを挙げてみたいと思います。

1. インターなしょナスルクールの数が多い

前項でも伝えたようにバンコクにはインターナショナルスクールがたくさんあり、学校の選択多いです。

年間の学費が400万円ほどする学校もありますが、例えばタイにある英国の分校の同じ系列の日本の分校は年間の学費が1,000万円くらいするらしいのでそういう意味ではタイへの留学はお得だ、とおっしゃるお母さんもいました。(←全寮制なので学費+寮費の合計かもしれませんが、どちらにせよタイよりは随分高額)

2. 生活圏に外国人が多い

日本人含む外国人がたくさん住んでいるので、住むエリアを選べばネイティブの欧米人や色々な国の人との付き合いを充実させることができます。

また、外国人だということで珍しがられる環境は都心部ではほぼないです。

日本人もたくさん住んでいるので、日本語を使った習い事や日本人との交流をすることで日本語の定着も期待できます。

インターに通わせる親の悩みで大きいのは、日本語がなかなか伸びないことですから、英語が優位になってしまった子に対して日本語を使う機会を学校以外に求められる環境はメリットです。

外国人が多いので、住む場所・付き合う人の選び方によって環境を変えることができるのがバンコクの魅力の一つです。

3. 日本人向けの習い事が多い

日本人が多く住むバンコクでは、公文や大手の日本の学習塾、ヤマハや体操教室がたくさんあり日本語での習い事に困りません。

いずれ日本に帰る方、英語だけでなく日本語の補修を頑張りたいという方には願ってもない環境だと思います。

4. 子どもに優しい

タイの人たちは本当に子供に優しいです。

勉強や英語だけが教育ではなく、日々の生活の中で心や社会性を育てていきますから、街で知らない人たちから優しくされる・気にかけてもらう環境で育つことで、我が子も人に優しくできる子に育つんじゃないかなと思います。

その点ではタイは満点かもしれません。

しかし優しさと甘さは紙一重なので、小さな頃から親や親戚中に大事に甘やかされて育ったタイ人は社会に出ても日本じゃ許されないレベルで甘ちょろいそうで、タイ人を部下に持つ日本人の方々は日々手を焼いているというのもよく聞きます。笑

家庭では日本の感覚である程度の躾をし、外で知らない人たちには優しく大切に接してもらえるとバランスが良いのかなと個人的には思っています。

5. 多文化

タイは想像以上に他文化です。

  • タイの文化
  • 仏教の文化
  • 中華系の文化

が深く生活に根付いていて祝日になっていて、さらに日本がクリスマスを取り入れてるくらいのテンションで

  • キリスト教の文化
  • インド系の文化

のイベントやお祭りが開かれます。

ほとんどのタイ人は仏教徒ですが、マレーシアとの国境付近(南部)に多いマレー系のイスラム教のタイ人が今は全国に散らばり、バンコクにもムスリム街がいくつもありそのエリアでは街の放送でコーランが流れます。

タイの祝日は、仏教で重要な日とタイ王族の誕生日、そしてタイ暦の行事で重要な日(タイ暦のお正月など)が基本です。

他文化の国の人は、異質なものを受け入れる素地ができているので我々のような移民にも抵抗なく接してくれて居心地良いです。

5. 国民性として性格が明るい

タイの人タイは雰囲気が明るく朗らかな国民性です。

もちろん人によりますが、街の雰囲気からして他の国とは違うのを肌で感じます。

色んな国に行くと

  • 観光客向けた態度
  • アジア人への差別
  • 異国女性に対する視線

など、国によって特徴と居心地の良さ・悪さが見えますが、タイはズボラさと明るさと悪気のなさが特徴で私には心地よく感じます。

約束の時間を守ってもらわないとストレスを感じるような人にとってはタイのゆるさに慣れるまで不快な部分もあるかもしれません。

でも私は、日本社会で感じる、約束の時間を守らないとダメ人間だと思われそうな圧力がある、ミスしたら責められるかもしれない、公共の場で騒ぐと冷めた目で見られるなどの独特の窮屈感よりも、ある程度のことをマイペンライで済ましてもらえるタイの環境は心労が減るので、その分余裕を持って子どもと向き合える気がします。

6. プールが年中使える

乾季(10月〜2月)のタイは多少寒いのでプールには向かないとはいえ、頑張れば入れる環境ですから自宅のコンドミニアムで一年中プールを習うことができます。

小学生は水泳に没頭する子が多いような気がします。

当たり前に家にプールがあるので、どこも行かずに家で過ごす日も、しっかりと運動させられるのが気に入っています。

7. メイドさんやデリバリーなどの外注が安い

タイはすでに物価が上がり日本と比べて劇的に安いものは減っていますが、人件費はまだ安いです。

なのでメイド、家の掃除、タクシー、デリバリーなどで家事の負担減らすことが可能です。

遊び場に集まる子どもについて親が来るのは日本人と韓国人くらいだよね、という話もよく聞きます。

タイ人と欧米人はメイドをフルで雇い、自分の仕事をしたり家でゆっくりしたり、お母さん業の割合を減らして自分のための時間をたくさん使う母親が多いそうです。

 

インターに通わせるタイ人のお母さんはご自身がお医者さんだったり大手企業でバリバリ働いていたり自分のビジネスを持っていたりして、女性も仕事を介して自己実現していく素晴らしさを感じさせられます。

 

タイ移住のデメリット

続いて教育移住先にタイを選ぶデメリットを考えます。

1. 英語環境に乏しい

タイは、アジア圏では日本に次いで英語が浸透していない国です。

アジアの中でも過去に欧米諸国の植民地支配があったフィリピン、香港や、多国籍多民族国家であるシンガポールやマレーシアは英語が公用語の一つです。

しかし、タイは過去に植民地時代がないこともあり、公用語はタイ語のみ。

政府の方針として英語教育に力が入っている(公立校でもバイリンガルコースがある)のもあり、20歳くらいから下の世代では日本人よりも英語を話せる人が日本よりも多いですが、それでもやはり街での生活環境はタイ語がメイン。

欧米人が多いコンドミニアムもあるので日常で英語を使う環境を工夫すれば作ることができますが、英語を公用語とする国よりは圧倒的に英語環境が少ないです。

 

なぽり
なぽり

個人的には、英語の必要性が少ないので、英語を目的とした教育移住に適するかは疑問。

 

2. 四季がない

四季がないので、日本のように気候に合わせた行事や遊びは減ります。

空気の匂いや温度による感性・情緒というのは伸ばすのが難しいと思います。

3. 暑くて外で遊べない時期がある

タイの3-6月は暑季といってとても暑い季節。

朝7時にはもう外を歩くと汗が滲むくらい暑いし、日中は100メートル歩くのが大人でもキツイ。

この季節だけは外は危険を感じるので、子どもたちが遊ぶ場所が室内のクーラーが効いた遊び場になってしまいます。

4. 大気汚染がヒドい

私が一番嫌なのが空気が汚いこと。

排気ガスをかぶることもあるので、コロナ前からマスクをつけている人も多かったです。

喘息や気管が弱いお子さんはタイや東南アジアに住むのは避けた法が良いかなと思います。

5. 渋滞がヒドい

渋滞がヒドイので出かけるのが億劫になる&移動時間が長くなるのが子どもにとってはよくないなと思います。

車での送り迎えの時間も親子の時間、何か勉強する時間に充てるなど発想の転換をしていかないと限りある時間を無駄にしてしまいます。

車で20分ほどの距離も渋滞があることで2時間かかるなんて日常茶飯事ですから、学校と家の距離を考慮する必要があります。

6. ナイトライフのお店が多い

タイは言わずと知れた性産業が盛んな国で、一説によるとGDPの10%を占めるとか。

日本人が多く住むプロンポン駅やトンロー駅周辺にもカラオケと呼ばれる風俗店が密集した通りがありますし、街でも親子くらい歳の離れた水商売の女性と白人や日本人男性のカップルを見かけます。

誰も気にしていないし、私も気にしないタイプですが、気にする人にとってはデメリットになるかもしれません。

もちろんそういうお店がないエリアもあるのでチェックが必要です。

7. 大人も日本人同士の出会いがある

番外編ですが…笑

先ほども言ったように夜の店が多く、長年の文化として日本人のおじさんはタイの女の子に「お金の面で」モテるので、接待でそういうお店に行く駐在員は若いタイ人の彼女ができて奥さんと子どもが怒って日本に帰る…的な話はよく?あるそうです。笑

暇している日本人の奥さんもSNSで日本人の駐在員と出会いがあるようです。

異国に住む非日常感・友達が少ない寂しさがあるところに、日本人が結構いるのがバンコクなので万が一がないようにはしたいですね。笑

ではここからはタイとよく比較される教育移住先の特徴から、どんな人がタイへの教育移住に向いているのかを考察したいと思います。

タイ、マレーシア、ドバイとの比較

 

タイの特徴

  • 仏教国なので日本人に馴染みがある
  • お酒・豚肉が買える
  • 治安が良い
  • 人が明るいので国自体の雰囲気が明るい
  • マレーシア同様、アジア人が多いので人種差別がない
  • 観光資源、国内に自然を感じる都市がたくさんある
  • 英語やタイ語が話せなくてもコミュニケーションを取ってくれる
  • マレーシアより生活費も学費も高いのに英語環境が少ない
  • 道が汚くて臭い

マレーシアの特徴

  • 街で英語が話されている
  • 学費や生活費がタイ、ドバイよりも最も安い
  • 国家として多民族国家なので共生を学べる
  • 保護者ビザが親1人分しかもらえない
  • この3つの国の中では治安が悪いエリアもある
  • 娯楽や観光、刺激的なものが少ない
  • ムスリム国家なのでお酒や豚肉へのアクセスが乏しい部分も
  • 国民性として落ち着きがある一面、おとなしすぎると感じる人も

ドバイの特徴

  • 住民の9割が外国人
  • 治安が最も良い
  • 街が綺麗
  • ヨーロッパ系の人が多いので学校に西洋人が多い(英語ネイティブ以外も含め)