今回は、バンコクでの学校選びやタイ親子留学の参考になると良いなと思い、バンコクのインターナショナルスクールの幼稚園・小学校に通う娘たちのスケジュールやイベントをご紹介したいと思います。
バンコクのインターナショナルスクールは連休や祝日が多いので、バンコク移住やバンコク親子留学に向けて学校見学を考えている方は、タイの大型連休や祝日を避けて日程を組むことをお勧めします。
学校によって違いがあるのでなるべく早めにスクールに問い合わせてください♪
バンコクのインターナショナルスクールを選ぶ際のポイントをまとめた記事はこちら
年齢と学年
バンコクのインターが多くがブリティッシュカリキュラム(英国式)で、他にアメリカン・オーストラリア・シンガポールのカリキュラムの学校もあります。
ブリティッシュカリキュラムでは日本の学年とは1学年ずれており、日本の年長さんで小学校にあたるYear1に進級します。
年齢 | 日本の学年🇯🇵 | 英国式の学年🇬🇧 |
3-4歳 | 年少 | Nursery |
4-5歳 | 年中 | Reception |
5−6歳 | 年長 | Year1 (ここからPrimary:初等教育) |
6-7歳 | 1年生 | Year2 |
7-8歳 | 2年生 | Year3 |
8-9歳 | 3年生 | Year4 |
9-10歳 | 4年生 | Year5 |
10-11歳 | 5年生 | Year6 |
11-12歳 | 6年生 | Year7 (ここからSecondary:中等教育) |
幼稚園:Nursery・Reception
幼稚園にあたるのは2学年です。
学校によってはK1・K2など違う呼び方をするスクールもあります。
3歳から教育ビザを出してくれる学校がほとんどですが、うちの次女は2歳半から入学させてくれましたので各学校に要相談です。
小学校:Primary
日本の年長の学年がYear1に当たります。
日本の小学1年生の算数の教科書とYear1のMathの教科書がほぼ同じ内容ですから、日本の年長さんから1年生の勉強が始まることになります。
授業の内容は、
- Math:足し算・引き算・順番・時計・簡単な掛け算
- Englishi:名詞・動詞・形容詞・文章問題
- Science:生き物・力・人体・光と音
- Social:地図・歴史・交通
など5歳から幅広く習います。
日本の幼稚園を3月に卒園してから4月にタイに来る場合はブリティッシュに合わせるとちょうどYear1の終わり(3学期)。
新学期の8月(日本の小学校1年生の夏)にはYear2に進級します。
中学校:Secondary
小学校6年生の年齢に当たるYear7からはセカンダリーという中等教育です。
セカンダリーに上がるタイミングで転校する人が多く倍率が上がるので、人気な学校に転校を狙う人はあえてYear6に上がる段階で転校するという裏技をタイ人ママから聞きました。
中学受験のタイミングだと受験人数が多いから、中途半端な小6で転校したほうが入りやすいっていうことです。
入学する学年は選べる(かも)
長女は日本の小学校1年生の歳だったので、英国式の年齢に合わせればYear2になりますが、先生にお願いして一つ下のYear1クラスに入れてもらいました。
算数は足し算から始まったので最初は余裕すぎてYear2にすればよかったかなと思いましたが、理科や社会やコンピューターなどの授業もあり全体的には結構難しい内容が多かったのでYear1から初めてよかったと思います。
小学校低学年くらいまでは、年齢に関係なく理解度に応じて学年を相談できる学校も多いと思いますし、入学テストがない学校もあります。
学校の方針によっては学年の移動が絶対に不可のとのろもあります。
学力・英語力や定員人数に厳しい学校もあり全て学校次第です。
各学校の入学担当に問い合わせしてください。
バンコクのインターの毎日のスケジュール
娘たちの毎日のスケジュールです。
5:50 | 起床・朝食・準備 |
6:30 | スクールバスに乗る(コンドミニアムのエントランスまでバスが迎え) |
7:50 | 学校スタート |
14:45 | 授業終了・ECAスタート(放課後の課外授業・習い事のようなもの) |
15:45 | ECA終了・お迎えorバスの子はバス出発 |
16:00〜16:30 | バスで家に到着(コンドミニアムまで送り) |
多少の違いはありますがざっくりとこんな感じかなと思います。
バンコクは朝7時を超えると通勤ラッシュで道が渋滞するので、スクールバスは6時代から送迎が始まり、一番遅いピックアップでも7:00には出ていくことになる場合が多いです。
ECAというのは、放課後の課外活動で、習い事のようなもの。
学年が上がるとECAの時間も長くなり帰りが遅くなる場合もあるようです。
ちなみに上記のスケジュールはバス通学の場合を書きましたが、お迎えも可能です。
学校によりますが、Year1(5歳)から上記のスケジュールなので日本の幼稚園や小学校低学年よりも学校にいる時間が長いです。
給食?お弁当?
基本的に
- 午前のスナックタイムに軽食
- ランチ
が出る学校がほとんどです。
朝が早いので家ではあまりちゃんとした朝食を食べる時間がないのですが、学校のスナックタイムではおかゆやフルーツなど栄養がある軽食をを食べることができるそうなので私としてはとても救われています。
学校によってはスナックタイムにチョコやポテチなどのお菓子を持って行ってOKなところもあるので、食育に気を使う方は学校の給食についてもチェックしましょう。
ランチはホテルのビュッフェとまでは行きませんが、毎日6種類以上のお料理から好きなものを選んで食べているようです。
インターはインド人やムスリムの方もいるのでベジタリアン、ハラル対応の食事も用意されていることがほとんどかと。
希望者やアレルギーがある方はお弁当を持ち込んでもOKだと思います。
給食に力を入れていない学校のご飯は日本人にとっては美味しいものではないようで、朝早起きして美味しいお弁当を作っているというお母さんもいます。
放課後はどんな感じ?
日本の小学校のように放課後は友達と校庭で遊んで帰って自分たちで帰ってくるのか?と言うと、学年や人によって違います。
スクールバスを利用する場合は遊ぶ暇もなくバスに乗ります。
バスで顔を合わせるお友達はクラスのお友達とはまた違うメンバーで、学年を超えて友達ができるのでそれはそれで楽しいみたいです。
学校に親がお迎えに来る子(低学年)は、お母さんに見守られながら少し校庭で遊び、閉門時刻になるとみんな帰ります。
高学年や中学生の子達は親が迎えに来ないで自分たちで帰るので、友達と楽しそうにお喋りして学校の周辺で過ごしています。
Year5くらいの子でバイタクで1人で帰る子も!
広範囲から通うので人によってそれぞれという感じです。
個人的には、学校の近くに住んで毎日お迎えに行けると学校の様子がわかって良いなと思います。
バンコクのインターの授業内容
学校ごとにカリキュラム、授業の内容、取り組み方に特徴がありますが、共通するであろういくつか授業の特徴を紹介します。
語学
語学の授業に関しては
- 英語
- タイ語
- 第3外国語(日本語・中国語・フランス語・インド系の言葉・スペイン語・アラビア語など学校による)
があるので、3-4ヶ国語を学びます。
日本語の授業がない学校の子は漢字の習得に苦労しますから、日本語が選択できるか否かは学校選びの重要なポイントです。
日本語の授業がある学校はスクンビットエリア、バンナーエリアの日本人が比較的通いやすい(多い)スクールです。
P.E.(体育)
日本との違いは、タイは常夏なのでプールの授業が日本よりも多いです。
また、大気汚染で外での活動禁止の日があるので、日本よりは外で伸び伸び体を動かす機会が少ないこともタイの特徴です。
跳び箱・縄跳び・マット運動などの日本の体育の授業で当たり前にやるような内容は割と日本独特だそう。(日本の体育の授業は秀逸)
なので、日系の体操教室にわざわざ通うタイ人の子もいるそう。
プールやジムナスティック(器械体操)などの設備がオリンピック選手の練習場並みに整っている学校もあります。
全員が楽器を習う学校も
生徒に一つ楽器が割り振られて(貸し出し)その学期をずっと練習するという学校も。
その他の活動
名門と言われる学校では、授業や課外活動(ECA)の設備がプロ顔負けで、
- デジタルデザイン
- 映像編集
- 写真の暗室・撮影機材
- 楽器やホール(音響設備)
- 器械体操の器具
- 50mプール
- テニスコート
- ウォールクライミング
などなど立派な設備があります。
小学生の時点でどれくらい使わせてもらえるかはわかりませんが、立派な設備が身近にあるだけでも小さな子にとっては新たな世界との接点になりそうです。
子どもが興味を持ったことを徹底的に追究させてくれる環境を売りにするインターがバンコクには多いです。
セントアンドリュース(エカマイ)のサイトから転載
宿題
学校や学年によって違いますが、宿題は日本よりもかなり少ないと思います。
教科書を持って帰ることも少ないです。
アジア人家庭は家庭学習や塾にも熱を入れ、西洋人家庭はプライマリー(小学校)のうちはそんなに勉強をさせないで遊ばせる傾向があるように感じます。
バンコクインターの年間のスケジュール
バンコクのインターナショナルスクールは、8月中旬からスタートの3学期制を取り入れる学校が多いです。
スクールイベントや大型連休を紹介するので視察のスケージュールの参考にしてください。
バンコク移住の視察を考えている方は、まず見学したい学校の連休を確認してから飛行機をとるのが確実です。
飛行機とホテルを取ってから学校見学の問い合わせをしたら、連休に当たっていて見学できなかったという方がいました。
※祝日は2022-2023年の日程を記載
※学校によってイベントの時期が違います。あくまで一例です
8月
- 上旬:前年度の夏休み(スクールによっては8月もサマースクール開催)
- 中旬〜下旬:新学年(Term1)がスタート
- 保護者と先生のオリエンテーション
9月
- ベイクセール
10月
- 10月中に1週間ほどハーフタームブレイク
- 10/13 プミポン国王記念日(祝日)
- 10/23 チュラロンコン大王記念日(祝日)
※10月はどの学校もハーフタームの連休やタイの祝日があるので学校見学を希望の方は早めに問い合わせしてください
11月
- ロイクラトンイベント
- International Dayイベント
- スポーツデーイベント
12月
- 上旬:学期末テスト
- 12/5:父の日(祝日)
- 12/10:憲法記念日(祝日)
- 12月中旬:Term1終了・冬休み
※12月中旬頃に1学期が終わり年末のお休みに入るので学校見学を希望の方は早めに問い合わせしてください
※テストはない学校もあります
1月
- 2週目頃:Term2(2学期)スタート
- Chinese New Yearイベント
2月
- Word Math Dayイベント
- 中旬:ハーフタームブレイク
※2月はどの学校もハーフタームの連休があるので学校見学を希望の方は早めに問い合わせしてください
3月
- 3/6:マカブーチャ(仏教の祝日)
4月
- World Book Dayイベント
- 4/6:チャックリー記念日(祝日)
- 4/13-15 ソンクラン(タイのお正月・祝日)
- ソンクラン前後で1-2週間ほどタームブレイク
- 下旬:Term3(3学期)スタート
※4月はタイのお正月であるソンクラン休みを含むタームブレイク(連休)があるので学校見学を希望する方は早めにスケジュールを問い合わせしましょう
5月
- 5/4:ワチラロンコン戴冠記念日(祝日)
- 5/6:ウエサク(祝日)
6月
- 上旬:学年末テスト
- 6/3:タイ王妃誕生日(祝日)
- 中旬か下旬:1学年が終わり夏休み
※中旬には年末のお休みに入るので学校見学を希望の方は早めに問い合わせしてください
タイインターナショナルスクールの年間イベント
先ほどの年間スケジュールで紹介した、バンコクのインターでよくあるイベントを詳しく解説します。
ハーフタームブレイク
ブリティッシュカリキュラムの特徴の一つにハーフタームブレイクがあります。
タームとは楽器のことで、名前の通り「学期の中休み」のことで、各学期のそれぞれ真ん中ごろに1週間ずつ連休があります。
学期と学期の間のタームブレイク(日本で言う夏休み、春休み、冬休み)と、学期の真ん中にあるハーフタームブレイクを合わせると1〜2週間の連休が2か月に一度あるというわけです。
旅行が好きな方にとっては連休があるのは朗報。
しかし、休日の親の体力的金銭的負担を考えると「インター休み多い問題」と言われる不満の声も耳にします。
登校日数を日割りにすると学費が高すがるように感じるので、計算しないようにしています。泣
個人的には、スクールがある日は朝早くから夕方まで学校に行ってしまって親子で遊ぶ時間が少ないので、連休が多いのは良いことだと思って、休みごとに家族で旅行に行っています。
学期末・学年末のテスト
テストがあるか無いかは学校によって様々です。
子どもに勉強してほしい方は、学校見学の際にテストについて聞いてみるとよいかもしれません。
ワールドブックデー
ユネスコの【世界読書デー】の時期には、絵本や児童書にまつわるキャラクターに仮装するイベントがあります。
読書や本に親しむための工夫がされており、
- 絵本のキャラクターの仮装
- 好きな絵本の表紙を考えてみるアートコンペティション
- 読まなくなった本の交換会
などのアクティビティがあります。
こちらはextreme reading photo competition というイベント。
ありえない場所で本を読んでいる写真を競う大会で、娘が学校でNo.1をもらったときに応募した写真です。
読書が大好きな娘が好きな大イベントです。
どんなコスチュームを着るのか考えながら本を読むといいですね。
コスチュームで登校します
インターナショナルデー
親も総出の、年間で一番大きなイベントであるインターナショナルデー。
世界中から人が集まるバンコクのインターではあらゆる国の文化や食事を学校のイベントで楽しむことができます。
- 自国を紹介・アピールする
- 学年ごとに国が決められその国について調べて知っていく
など、その時のテーマによって着る衣装が違ったり出し物の内容が違ったりしますが、とにかく親も楽しめます。
今までに、長女はインドとイタリア、次女はイタリアとコンゴ共和国がクラスのテーマになり、どの年もたくさんの豆知識を学んできます。
日本ではなかなか触れることのない国のことも身近に感じる良い経験になっています。
自国の紹介をしたことも
学校によっては同じ国の親が集まってブースを出すことも。
自国の料理・文化・衣装を他国の生徒に知って楽しんでもらえるよう、腕の見せ所です。
チャイニーズニューイヤー(旧正月)
タイでは旧正月は祝日にはなりませんが、中華系のタイ人も多いので街中でお祝いする文化があります。
スクールでも獅子舞を見たり、赤いチャイナ服を着たりして中華のお正月をお祝いします。
ロイクラトン(タイのお祭り)
ロイクラトンは11月頃の満月の日に川の女神をお祀りするタイのお祭りです。
クラトンと呼ばれる灯籠を川に流し、自然の恵みや豊作を祈り感謝します。
多くのスクールでタイの民族衣装を着て登校し、タイの文化を楽しみます。
スポーツデー
日本でいう運動会。
時期は学校によりますが、12月頃の涼しい時期に行われる学校が多いようです。(そうでない学校もあります)
娘のスクールは2日間に渡って開催されました。
日本のように先生と保護者が競うリレーがあったりもして、想像以上に盛り上がった楽しいイベントでした。
サイエンスプロジェクト
理科のプロジェクトに取り組み発表し、学校内でコンテストが行われます。
日本の自由研究のようなものです。
ベイクセール(チャリティイベント)
家庭から持ち寄った手作りクッキーなどの焼き菓子を生徒が買い、集まったお金を募金するイベントです。
親は自作のお菓子や買ったお菓子を寄付します。
イヤーエンドパーティー
夏休みに入る前の打ち上げのようなパーティの日です。
娘の学校では、おしゃれをしてお菓子を持ち寄って楽しむそうです。
ムービーナイト
パジャマで学校に集まり夜まで映画を見るイベントです。
テーマに合わせた衣装を着ていく日
イベントではなく日常の普通の授業の日でも、ドレスコードが決められテーマに合った服を来ていく日もあります。
例えば「Thai Flag」がテーマなら青か赤か白の服を着ていくし、「Future」なら未来っぽい衣装を着ていくなどです。
娘の学校はその時々の授業のテーマが決まっているのでそれに合わせたドレスコードを着ていく日が毎月一回くらいあり、それに合わせて服を買っています😅
次女がディスコがテーマの日
これは未来がテーマの日
パジャマパーティー
次女の幼稚園クラスで行われたイベントです。
パジャマを着てお気に入りのぬいぐるみを持って登校しました。
サマースクール
6月中旬〜8月中旬は夏休み。
学校によっては夏休み最初の2-7週間はサマースクールがあり希望者は参加できます。(別料金)
学びにつながる遊びやアクティビティーが満載で、娘たちも楽しくサマースクールに通いました。
参加費は、2〜7週間で12,000B〜50,000Bと学校によって幅があります。(別途要バス代)
サマースクールは他校の生徒や他国から遊びに来た子も参加できる学校もあるので、違う学校のサマースクールに参加するのも面白いかもしれません。
5月頃になると親たちは各学校が発表するサマースクールの情報を収集して今年はどこに入れるか?!というのが一時話題になります。
学費・学校の選び方
タイのインターナショナルスクールを選ぶ際の一般的な情報・検討材料になりそうな記事はこちらです。
それぞれの学校の詳しいお話はぜひ専門家(エージェントや学校に直接)問い合わせてみてください。
バンコクの幼・小インターナショナルスクールの年間スケジュールとイベントまとめ
ざっくりとバンコクのインターナショナルスクールの年間スケジュールや日々のスケジュール、イベントをまとめてみました。
バンコクにはピンからキリまで色んなインターがありますが、英国式カリキュラムならどの学校もタームブレイクやハーフタームブレイクの時期は似たような感じかなと思います。
バンコク移住の視察に来る方はくれぐれも学校が休みの時期に被らないよう、気をつけてください。
他に知りたいことがあればインスタで まで質問をください。
ではでは、今回もお読みいただきありがとうございました。