タイのインターナショナルスクール(小学校)の選び方【タイ移住・親子留学】

タイ生活【子ども・学校】

 

こんにちは。
2021年にタイに移住し7歳と3歳の娘を育てるなぽり@naho.thailandです♪

 

今回はよく質問をいただく

タイのインターナショナルスクール

について、私が知っている範囲を、私の主観だらけの内容でまとめたいと思います。

タイのインターナショナルスクールに通う娘の日常についてははこちらをご覧ください。

 

 

インタースクール選びのポイント6つ

バンコクにはインターナショナルスクールが山ほどあります。

こちらのブログの方が実際の学校の様子の様子を掲載してくださっているのでぜひ内容を読み込んで、問い合わせしてみてください。

インスタでも何名かの方がスクール選びのサポートをされています。

上記は私の直接のお友達で、3人の息子さんと一緒にタイに親子留学されているママさんが中心になって立ち上げられたアカウントです。

バンコクのインターにとても詳しい方なのでタイでインターナショナルスクールを探す際にはぜひ彼女に相談することをおすすめします。

彼女がすごいのは単にタイ移住や教育移住に関する情報だけではなく

  • 長期的な教育全般への知識
  • 学力だけじゃなく子どもの心も含めた発達のサポート
  • 熱意
  • 取り組む実行力

などの全てにおいてレベルが高いこと。

タイでの学校のことはもちろん、外国育ちの日本強いがいかに日本語や日本文化を身につけていくかについてや、将来的な日本/アメリカやイギリスなど諸外国の大学受験までの長期的な教育についても総合して考えていらっしゃる方なので、タイにいる間も子どもの教育にこだわりたいならば彼女の存在が欠かせないと思います。

学校一つ一つの詳しい情報や個別相談・見学サポートはそちらの方々にお任せするとして、私がタイで得たインターの情報から、学校を決める際に

  • 何を見て
  • 何で比較するべきか

いくつかのポイントとパターンが見えてきたので紹介します。

1. 学費で選ぶ

まず比較検討しやすいのは学費だと思います。

入学金などを除いた授業料のみで年間60万円〜320万円とかなりの幅があり、中央は200万円弱くらいかと思います。
※Year1で比較。学年が上がるごとに10%ずつくらい授業料が上がります

以下はタイのインターナショナルスクールの2021年度のYear1の学費比較です。(3.8を掛けると円になる)

名門と呼ばれる有名校はすごく学費が高いことがわかると思います。

学費の他にも、入学金・雑費・給食費(学費に含まれる場合も多い)・部活費・スクールバス費(月2万円程でもすごく安いです)などが必要なので、まずは現実的な問題として学費の予算の幅をおおよそ絞り、その幅にある学校から選ぶことになるかと思います。

学費は、先生の給料や学校の施設、採用するカリキュラムと比例するので、ある程度までは学費が高いほど質が高いと言えます。

バンコクのインターに通うほとんどの日本人は、会社が学費の何割かを負担してくれる(半分・8割・日本人学校と同じ値段まで、など会社による)ので、学費200万円〜300万円の一流インターに通っている子も多く、すごいなぁと思いながらお話を聞かせてもらっています。

もう一つ注意すべきタイのインターの特徴の一つは、タイ人富裕層の中では高額なインターに通わせることが一種のステータスや親同士の繋がりを作る場になっているという点です。

タイで家業などビジネスを展開する富裕層の親にとっては子どもの学校での親のつながりからビジネスに繋がることもあり高額な学費でも価値があるが、タイでビジネスをしない日本人にとっては勉強や学校生活だけを見ると200万〜300万円の学費ほどのリターンがあるのかは疑問だ、とも話を聞きます。

タイ人家庭でも親同士の繋がりやステイタスを求めない人は、小中の学費は抑えて高校・大学のアメリカor欧州留学に学費を残しておくという話も聞くので、家庭でしっかりと方向性を話し合うことが大切だと思います。

個人的な感覚では年間50万バーツ(200万円前後)の学費の学校以上ならある程度の学校設備・教師の質があると思います。

2. 先生の質(母国語)で選ぶ

学校に求めるものの一つとして先生の質が気になるところです。

教師の教育レベルや人格的な質などの点は当然一流校になるに連れて輝かしい経歴の教師を揃えていたりするのでそれぞれの学校に質問してよくよく調べるべき点ですが、もっと前の問題として教師がネイティブかそうでないかという明確な違いがあります。

わかりやすくいうと、

  • 欧米人などの英語ネイティブの先生ばかりを集めた学校か
  • フィリピン人、インド人、東欧人など英語がセカンドランゲージの先生が多いか

というところです。

おおよその学費で言えば授業料が200万円前後の学校ならば全員の先生がイギリス人などの英語ネイティブですが、それ以下の学校では先生がフィリピン人(またはインド人やロシア語を母国語とする人)が多くなる印象です。

アメリカやイギリスの綺麗な英語・文化・教育にどっぷり浸かることにこだわるならば先生の質を見ることが大切です。

とはいえ、英語だけで学校を選ぶことが絶対ではなく、いろんな国籍の先生がいるのも本当の意味でインターナショナルと捉えることもできます。

また、英語が母国語でない先生は英語ができない人の気持ちが分からないから子どもが馴染みづらいという面もあるそうです。

有名校や学費が高い学校の先生は卒業大学のレベルも一定以上の人しか雇われていないそうですし、小学校・中学校の水泳のコーチが元ナショナルチームのコーチだとか言う話も聞きます。

すごくざっくり言えば、学費に比例して、ネイティブで高学歴(特別な経歴やディプロマを持つ)で経験値の高い良い先生が揃っています。

 

とはいえ、同じ学校でも先生によってやる気はピンキリなので、どんな先生に当たるかは運ですよね。

 

3. 場所で選ぶ

次に場所ですが、大きく分けて

  • バンコク中心部にある学校
  • バンナー(スワンナプーム空港近辺)またはドンムンアン空港近辺(車で30-40分ほどの場所)にある学校

に分かれるかと思います。

一流インターは意外にもバンナー地区などバンコク郊外にあり、前を通っただけでも圧倒されるくらいの広々した敷地に立派な建物が建っています。

一方、都心部にある一流校は、もちろん立派ですが、3-4階立てのビルのような建物で日本の学校に近いイメージ。

これが都心で普通のインターだとさらにこじんまりとした敷地でグラウンドも小さいものだったりします。

郊外のスクールはスクールバスに乗ることになりますが

  • 混んでいたら片道1時間以上かかる
  • 朝は6時頃にバスの迎えが来る
  • それが辛くて2年目からは学校の近く(郊外)に引っ越したという子もいる

ので、特にまだ小さい子どもがいる家庭、登校にかかる時間をどう捉えるかによっても学校が絞られると思います。

 

うちは何かあった時のことを考えて家からタクシーですぐ行ける都心の学校を選びましたが、たった15分の短い距離でもバス酔いして帰ってくるのでこれ以上遠くまで通わせるのはかわいそうだなと思っています。

 

ちなみにタイ人でインターに通う子たちは富裕層ばかりなので、平日は学校徒歩圏内に所有するマンションで暮らし週末は本宅(郊外の一軒家)で過ごす、と子どもの通学のためのお家を所有されているご家庭も多いようです。

バンコクの渋滞は

「1時間で数メートルしか進まない」

というのが納得の、想像を超える酷さなので特に小さい子にとっては距離は考慮した方が良いと思います。

4. 生徒の国籍や人数規模で選ぶ

次に検討すべきは、生徒の国籍の割合かと思います。

基本的にタイのインターナショナルスクールはタイ人がすごく多いです。

ですので例えばNISTやPATANAなど名門インターは国籍調整と言って、一学年あたりのタイ人の割合を数割以内にすると決まりがあり、生徒がタイ人に寄らないように工夫されているようです。

よく聞く話ですが、

  • クラスにタイの子が多いとタイ人でかたまってしまって日本人は輪に入りづらい
  • 日本人が多いエリアの学校では学校でも日本人とばかり一緒にいるから英語がなかなか伸びない
  • とある白人の国籍が多い学校では日本人・アジア人は虐げられている

などなど、色んな人の主観が入っているは思いますが様々な話を聞きます。

学年ごとの顔ぶれや先生との巡り合わせもあり、また本帰国での入れ替わりも激しいので、クラスメイトに関しては運要素も強いですが、親として考えてあげられるポイントは

  • どんな国籍のバランスが良いのか?
  • 大規模か小人数か?
  • 欧米人が多いか、アジア人が多いか?
  • 聖書の授業がある学校でも良いのか?
  • そんなこと気にせずに勉強ができればよいのか?

この辺りを話し合って、我が子が楽しくスクールに通える学校を選びたいものです。

5. 採用しているカリキュラムで選ぶ

カリキュラムやサポートで選ぶこともできます。

メインのカリキュラム

学費に上限がないご家庭にとっては、カリキュラムで選ぶというのも一つかと思います。

主に、

  • 英国カリキュラム
  • 米国カリキュラム
  • シンガポールカリキュラム
  • オーストラリアカリキュラム

この辺りだと思いますが、タイのインターは英国カリキュラムの学校が圧倒的に多数で、ケンブリッジプログラムを採用している学校が多いように思います。

タイのインターに一番多いブリティッシュカリキュラムの日常一例はこちら

 

 

バカロレア(IB)

表立って公表している情報では、小学校にあたるプライマリーからIB(インターナショナルバカロレア)を採用している学校は

  • NIST
  • KIS

だけなので、小学生からバカロレアプログラムにこだわる場合はこのどちらかです。

しかし、IBとは謳っていないがIBの資格を持った先生が揃っている学校もあると聞きます。

このあたりもインターのサポートをされている専門の方々に聞いてみると良いと思います。

オルタナティブ教育

オルタナティブカリキュラムとは、レッジョエミリアやシュタイナーやモンテッソーリなどの新しいアプローチの教育スタイルです。

例えばShrewsbury International Schoolでは、低学年ではレッジョエミリアプログラムを取り入れていたり、小学校でもテストがなく問題を自由に解くことを重視していたりと一般的なの授業とは違ったアプローチの教育方式が取り入れられているそうです。

同じくAnnabel’sという幼稚園もレッジョエミリアです。

個人的にはレッジョの教育に憧れているので、学費さえ許すのであれば通わせたい学校の一つです。(※5歳で年間の学費が280万円)

インター幼稚園ではモンテッソーリを取り入れている園も多いです。

こちらに関しても大々的にはモンテやレッジョを謳ってないとしても、相応のカリキュラムや先生の資格・質を揃えている学校もあるようです。

サポートに相談する際には、ご自身がどういう内容の教育アプローチ&どのような次のステップ(中学・高校など)を期待するかを具体的に決めていると絞りやすいかと思います。

第3外国語・日本語

採用されているカリキュラム以外にも、どのような第3外国語を選べるのかも学校を選ぶポイントになります。

  • 第3外国語に日本語を選択できるか?
  • 中国語・スペイン語・フランス語・アラビア語など、子どもに学んでもらいたい第3言語があるか?

日本語を選択できる学校が限られる、せめて漢字に触れられるようにと中国語を選択できる学校を選ぶと言う意見も多いようです。

学校によって学べる第3外国語が違いますから、学校に問い合わてみてください。

※どの学校でも第二外国語としてタイ語は必修です。

発達支援などのサポート

発達支援の個別サポートが手厚いインターもあるようです。
是非こちらのGo Beyondさんに問い合わせてみてください。

⑤英語サポート(ESL)の有無

多くのスクールで英語がまだ得意でない子へのサポート制度があり、

  • サポートクラスが本クラスと別で用意されている(学費内)
  • 個別で英語の授業を受ける(別途料金)

のどちらかの形で制度が用意されています。

実際の友人の話で、HPにはサポート有りと書いてあるが実際に入学してみるとサポートがあるのは高学年からのみで低学年は英語ができる子と同じクラスに入れられた、ということがありましたので確認が必須です。

友人は入学してからESL対象外だと知ったようで、結局その子は英語での授業に不安を感じ転校を決めましたので、英語サポートの有無は最初に確認すべきと思います。

学校側からすると小さい子は順応が早いから大丈夫とのことらしいのですが、1年生とは言え小学生になると授業の理解が気になりますよね。

一方でESLの制度がなく、入学の時点で英語力を求められる学校もあります。

バンコクのインターナショナルスクールのランク

さて、ここからは口コミやネットの情報や学費を元に、バンコクにあるインターナショナルスクールを学費ごとにざっくりと分けてみたいと思います。

参考にさせていただいているのは先ほども紹介したこちらのブログです。

※カッコ内の費用はyear1の時点での学費+諸経費+給食費の値段です

大規模な一流校

まだまだ他にもたくさんの一流校がありますが、よく聞くのはこの辺りだと思います。

一流校の教師は、教育学部を出た教師というレベルではなく、アメリカやイギリスの超一流大学出身の先生だったり、IBの専門的な勉強をした先生だったり、本国でナショナルチームを指導していた水泳コーチだったりが揃っていて、先生の質が全く違うそうです。

一人一つ楽器を与えられる学校もあるそうで、勉強だけではなく総合的に素晴らしい環境での学校生活が実現すると思います。

聞いた話ではバンコクの名門校の中には、

イギリス本校に入学させたいが本国では競争率が高いため小学生はバンコク(やドバイなどの海外)にある分校に通わせて、高校や大学に上がるタイミングで本国への編入を狙っている人もいる

とのことです。

エリザベス女王が通ったスクールの分校などもバンコクにありますから、そのような世界的な上流社会との繋がりを目指す方には近道かもしれません(?)

ちなみに学費ランキングでは、Year1(5歳)の時点でのトップはVerso International schoolというところで年間の学費が325万円!!!

 

実際には、入学金や学費の免除・奨学金などの制度があるそうなので、実質半額くらいで通える場合もあるそうです。プロモーションも問い合わせてみると良いと思います。

 

有名インターに通っている方の話では、学校の施設や環境、経験させてもらえる幅、先生の質などとても満足していると聞くので、学費に存分にお金をかけられるご家庭はトップインターの見学から始めてみると良いと思います。

参考年間学費:50万バーツ〜90万バーツ

中堅インター

場所が便利でや学費が手頃な学校はこの辺りです。

他にもこの学費帯の学校がありますが、スクンビットからの通いやすさも含めると上記のスクールの名前をよく聞きます。

このランクの学校では英語ネイティブの先生や学校の設備もある程度は揃っているので、学費的に現実的でありながら最低限の環境での勉強ができるんじゃないかと思います。

人気なスクールはウェイティングリストなので早めの問い合わせをお勧めします。

参考年間学費:30万バーツ〜50万バーツ

手頃な価格の小規模スクール

バンコクのインターの中で金額や規模が一番小さい学校です。

日本人学校と同等の学費までを会社がサポートしてくれると言うご家庭や、タイ人と外国人のご家庭、タイに移住した日本人も多く通うそうです。

前項でも触れたように、この辺りの学校は先生がフィリピン人だったりインド系だったりロシア語を母国語とする人だったりが多く、英語ネイティブの先生もいるけれど全員ではないという印象です。

施設も金額相応ですし、クラスメイトにネイティブスピーカーが少ないので英語力も頭打ちになる(もしくは伸びが遅い)可能性は否めません。

しかし、母国語が英語でないフィリピンの先生達は英語を話せない子のために工夫して伝えようとしてくれることも多いそうで、英語がゼロの子達にとっては緊張感が少ないことはメリットになり得るかもしれません。

参考年間学費:30万バーツ以下

インター幼稚園について

以上は主に小学生の話でしたが、幼稚園ではまた様子が違うようです。

タイの中間層以上は日本よりも学歴主義なのもあり、インターナショナルスクールの幼稚園部では数字やアルファベットを習う授業の時間が多く、日本の幼稚園よりもアカデミックを重視している印象です。

日本でいうところの「お勉強系幼稚園」と近いかと。

日本人が多いエリアにはのびのび系のインター幼稚園もありますが、幼稚園だけの経営のスクールでは学生ビザサポートがない場合もあります。

我が家のようにタイ移住や親子留学で学生ビザ・保護者ビザでタイに住む場合は、幼稚園が学生ビザのサポートをしてくれるかどうかを確認する必要があります。

 

フリーランスでもエリートカードでの滞在ならビザの問題はなく好きなスクールを選べますね!

 

バンコクのインターについてまとめ

私が知る限りのインターナショナルスクールのイメージをまとめました。

実際に通っている子の話を聞くと、どの学校の子も各学校を気に入っていて楽しいんでいるという話を聞くので、子どもは逞しいですね♪

学校選びは不動産選びと一緒で理想だけでは決められませんから、理想と予算のバランスを見ながらより子どもが楽しく過ごせる学校に通いたいものです。

特にバンコクのインターは上を見れば本当にキリがありません。

しかし、選ぶ学校によってはアジアの中でも程よい金額で質の良いインターに通わせられる国だと思います。

先生や生徒の雰囲気や学校の建物、周辺環境は行ってみないとわからないので絶対に見学をしてから決めることをお勧めします。

日本よりも気軽に転校する人が多いようですよ。

コロナが終息し今は隔離なしでタイ入国できるようになったので、移住を考えていらっしゃる方は一度タイに来て、住む家や学校を視察してくださいね。

今回の記事は私が聞いた話やネットの情報をまとめたものですので、情報が偏っているはずです。

間違っていることがあればぜひお気軽に、こちらまでご連絡をもらえると嬉しいです♪

ではでは最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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