バンコク不動産の基礎知識を解説【物件の種類・探し方・日系仲介とローカル仲介の違い】

タイ生活【住】

 

こんにちは。
家族でタイのバンコクに移住し7歳と4歳の娘を育てるなぽり@naho.thailandです。

 

今回の記事は、バンコクで賃貸物件を探す際に知っておくと便利な、タイ不動産の基礎知識をまとめます。

物件の種類、特徴、探し方など基本的なことなので一度目を通してもらえると良いかと思います。

バンコクの賃貸物件5つのタイプ

タイの賃貸の種類ざっくり5タイプ

ざっくりとこの5つのタイプがあります。

  1. コンドミニアム
  2. アパート
  3. サービスアパート
  4. ホテルレジデンス
  5. 一軒家

一つずつ解説します。

コンドミニアム

コンドミニアムとは日本でいう分譲マンションで、部屋ごとにオーナー(持ち主・大家さん)が違うのが特徴。

建物は40階建前後の高層な建物が多いですが、部屋ごとのオーナーが違えば10階建前後でもコンドミニアムです。

部屋によって持ち主が違いますから、インテリアや家賃やメンテナンス・改修の度合いも違います。

部屋によって取り扱っている仲介業者も違うので、仲介業者によって同じマンション内でも紹介できる部屋とできない部屋があります。

なので、コンドミニアムを借りる際にはネットで各部屋の詳細を見てからピンポイントで内見を問い合わせる方が自分の好みの部屋に出会える可能性が高いと思います。

コンドミニアムのメリットは、ジム・プール・キッズルームなどの共用設備やサービスが充実していること。

デメリットは部屋によってオーナーが違うので、人によっては対応が悪いことです。

私が移住一年目で仲介を頼んだすずき不動産では信用できるオーナーの物件しか取り扱いがないとのことで、実際に住んだ家のオーナーさんは何か不具合が起きるとその日に対応してくださる素晴らしい方でとても快適でした。

対応が悪い人だとデポジットの返金をごねてくるらしいので、気をつけたいですね。

2. アパート

アパートとは建物一棟すべてが一人のオーナーさん(または一つの管理会社)が所有するマンションです。

日本のようにアパート=小規模で安め、という訳ではありません。

低層(10階くらいまで)が多く一見こじんまりとしてるアパートが多いですが、外国人向けにインテリアや建材にこだわっている内装がおしゃれな高級アパートも多く、駐在員家庭にはコンドミニアムよりもアパートが人気です。

小規模なものが多いので人の出入りが比較的少ないことや、全ての部屋をひとりのオーナーが管理しているので対応が良いのがメリット。

デメリットは、コンドミニアムよりは共用施設が簡易であることと電気代が比較的高い場合もあることです。

世帯数が少ないのでプールやジムが併設されていたとしてもこじんまりしています。

3. サービスアパート

上記で説明したアパートにホテル機能が合わさったような高級物件です。

  • メイドサービス(掃除)
  • タオルやシーツの交換
  • 調理器具・ドライヤー・アイロンなどの生活必需品も完備

などが家賃に含まれます。

サービス内容はアパートごとに色々です。

サービスが付く分、家賃が割り増しです。

4. ホテルレジデンス

サービスアパートの中でも、ホテル系のものは一般客も泊まるホテルと同じようなサービスが受けられます。

  • 清掃サービス(ホテルのルームクリーニングと同じ)
  • ゴミも自分で捨てず、ホテルのスタッフを呼んで捨ててもらう
  • レセプションに届く宅配物を部屋まで届けてくれる
  • 朝食ビュッフェ込み(回数制限あり)or割引券をくれる
  • 部屋やプールサイドにルームサービスを頼める
  • プールフロアにスパ(マッサージ屋さん)は入っている
  • 洗濯・アイロンが含まれるホテルレジデンスもある

こんな感じなのがホテルレジデンス。

高級ホテルレジデンスは共用施設も高級ホテル並みなので、プール・ジムと併設してスパが入っていたり、プールサイドで食事や飲み物を頼んだりできます。

デメリットは、ホテルの一般客やウィークリー使いの出張者なども受け入れられている点でしょう。

5. 一軒家

タイではムーバーン呼ばれる一軒家があります。

ワンパクなお子さんがいるお家や、DIYが好きなお父さんも一軒家を好むとか。

基本的にムーバーンは都心部から車で30分〜の郊外にあるので車がなければ移動が不便ですが、郊外には大型ショッピングモールも多いので、都心の生活よりも日本の郊外のような車生活が理想な方にとっては良いでしょう。

ちなみにタイ人は、郊外の豪邸から高級車で都心に向かうというのがステイタスだとか。

ムーバーンのゲート

バンコク賃貸の基本

どの物件タイプでも、どの仲介業者でも変わらない基本的なことをまずお伝えします。

1. オーナーとのやりとりは全てエージェント任せ

タイではオーナーとのやり取りは全てエージェントを通します。

  • 契約前の家賃交渉
  • 契約時
  • 修理のお願い
  • 家賃を振り込み忘れた際の催促

など、とにかくオーナーと直接やり取りすることはありません。

家賃の振り込みだけはオーナーの口座に直接振り込みますが、例えば入金が一日遅れてしまった際に連絡が来るとしたら直接ではなく必ず不動産会社の担当さんから連絡がきます。

2. デポジットは家賃2ヶ月分

契約次第ではありますが、おそらくほとんどの物件でデポジット(敷金)は2ヶ月分だと思います。

日本と同じで退室時に不備がなければ返金され、不備があればここから清算されます。

3. 修理費用はオーナー持ち

タイの賃貸の修理費用は基本的にオーナー持ちです。

契約書にこの文言が入っているかを確認した方が良いと思います。

4. エージェントへの手数料は不要

これはタイの不動産業界の基本だそうで、手数料は大家から払われるので借主(こちら)が手数料を払う必要はありません。

初期費用に仲介手数料を上乗せしてくるエージェントはやめたほうが良いでしょう。

5,契約更新時に交渉ができる

契約更新付きが近づくと更新するかどうかの打診をされます。

その際に常識的な範囲内でなら交渉ができます。

私は

  • キッチンコンロクリーニング
  • カーペットとカーテンのクリーニング
  • クーラーのクリーニング

をお願いしました。

では次です。

日系と日系以外の不動産エージェントは何が違う?

次に、日系不動産仲介会社と日系以外の不動産会社の違いを書き出します。

結論から言うと、日系エージェントは日本語が通じる以外にも様々なサービスがあるので、迷わずに日系を選ぶことをお勧めします。

  • 日系不動産は引っ越し代を負担してくれる
  • 日系不動産は電化製品やウォシュレトのサービスがある
  • 日系不動産はすべてのやりとりが日本語でできる

1.日系不動産はサービスが満載

日系不動産はサービスが満載。

1年目に住んだ家ではウォシュレットを無料で付けてもらえたり、一定の家賃の家を契約すると自動的に家財保険を無料でかけてくれたり、バンコク内での引っ越し費用は負担してくれたりします。

引越し業者についての別記事を作成中ですが、個人で引越しを手配した場合、12,000円ほどかかりましたので、サービスしてもらえるならそれに越したことはありません。

また、実際に保険で5万円ほどお金がおりましたから、日系不動産を選ばない理由はありません。

2. 日系不動産はすべてのやりとりが日本語でできる

タイでは、部屋の探しから契約までだけでなく、住み始めてからの家の不具合やオーナーやコンドの管理室とのやりとりも、家を解約するまでの全てのやりとりを仲介業者の担当さんがやってくれます。

なので日本語でできることがとても心強いです。

例えば「ここの修理をしてほしい」とLINEで担当の方に日本語で送ると、担当の方が管理室やオーナーに電話をしてくれて修理業者を手配してくれて、約束の時間に技術者が部屋に来てくれます。

一番心強いのは、解約時ですね。

デポジットを少しでも払わないようにイチャモンをつけてくるオーナーだったりすると、タイ語で捲し立てられると歯が立ちません。

そんな時に日系不動産の日本人の担当者がこちらの味方になってタイ語でネゴしてくれるとすごく助かります。

私の場合、すずき不動産の方がうまくいってくれたおかげで、本来なら帰ってこないはずのデポジットが1ヶ月分帰って来ました。

値段にすると17万円くらいですから大きいですよね。

日本語で全て済んでしまうので外国に住んでいる気分は皆無ですが、契約やお金のことなのでアンパイを取ってよいと思います。

3. 家の修理の費用

これは日系云々ではなく契約次第かもしれませんが、我が家の場合、外国人エージェントで借りた物件は、

1000バーツ以下の修理は借主(こちら)が支払う

という契約でした。

日系不動産で借りた物件ではこちらの不備での修理以外は金額にかかわらず全てオーナー持ちでした。

オーナー次第なところもあると思うので、この辺りも確認すると良いと思います。

※今までの修理費を見るとだいたい3000バーツくらいなので、1000バーツを下回る修理は電球の交換くらいです。

バンコク賃貸の探し方

ではここから、バンコクで賃貸物件を探す方法です。

タイでの家探しの方法は大きく分けて4つあります。

  1. 日系不動産
  2. タイの賃貸サイト
  3.  Facebookやインスタ
  4. 直接住みたい家に出向く

1. 日系不動産

バンコクにはたくさんの日系不動産エージェントがあるので、日本語で

「バンコク 賃貸」

とでも入れるとあらゆるサイトがヒットします。

私が1年目に使ったすずき不動産は

  • 引っ越し費用負担
  • 生活総合保険無料加入
  • 家電やウォシュレットなどのプレゼントサービスあり
  • 契約している間ずっと担当者の方が事細かに日本語でサポートしてくれる

などのサービスがあってお得だし、すごく安心して生活できました。

特別な理由がないなら日系不動産にお願いする方が良いと思います。

すずき不動産で日本にいながら賃貸を契約した時の詳細はこちらです。

上記の記事はコロナ禍のイレギュラーな状況下での契約の記録です。

2. タイの賃貸サイト

ネットで「bangkok for rent」や「物件名 for rent」などを調べるとヒットする不動産サイトでも賃貸物件を見ることができます。

私はHip Flatというサイトが見やすいと思うので愛用しています。

不動産サイトにはタイのエージェントが物件情報を出しているので、問い合わせをするとその物件を載せているエージェントの担当とのやりとりが始まります。

タイ人もいれば外国人のエージェントもいるようで、今回我が家はリトアニア人の男性の仲介で賃貸契約をしました。

フォーマットから問い合わせるとメールでの英語でのやり取りが始まり、大体の場合ラインを交換して連絡を取ります。

日本と同じで、もう借りられている部屋も載せ続けて客寄せパンダにしている場合も多いのでこんな感じで↓「サイトに載せてあるのはもう借りられているから条件を教えてくれたら他の部屋を探すからラインIDを教えて」と言われました。

こういうのは織り込み済みなので、対等な立場で断るなりこちらの意見と要望を伝えるなりしてサクサクと対応していけば良いかと思います。

3. Facebookやインスタ

タイに長く住む方の話によるとオーナーさんがFacebookで入居者を募集している場合があり、オーナーさんと直接だと、値段交渉もしやすく比較的家賃を下げてもらいやすいとのことです。

比較的古めの物件では価格交渉が通ることも多いとか?

住みたい家の候補が決まっていてタイ語や英語に自信がある方はFacebookでコンド名を入れて調べてみてください。

↓かなり古いものですがコンドミニアムのFacebookページに募集の投稿がありました。

これがオーナーさんの投稿か不動産エージェントなのかはわかりませんが、このような感じでオーナーさんが直接募集している場合もあるようです。

4. 直接住みたい家に出向く

アパートなのかコンドミニアムなのかタイプや規模によって差がありますが、実際に住みたい家のレセプションに直接問い合わせることもできます。

私は試しにアポを取らずにとあるコンドミニアムに出向いてみました。

大型コンドミニアムでは、コンドの一画に不動産エージェントがオフィスを構えているのでその会社が持っている部屋はその場で内見させてもらえます。

しかしコンドミニアムはエージェントによって持っている部屋が限られるのでコンドミニアムの場合は急に訪れるよりも見たい部屋を狙ってアポを取っていく方が良いかと思います。

※コンドミニアムは各部屋によってオーナーが違うから全部屋が一元管理されていない

一棟全てがワンオーナーのアパートメントタイプであれば、その時点での空き部屋を全て見せてもらえると思うのでこの方法が有効だと思います。

また、最新の高級コンドではエージェントを通さないと内見ができない物件もあるようです。

まとめ

ざっと基本的な情報をまとめました。

結論、日系不動産がよいです。

私の肌感では、日本人が住むような8万バーツ以上する物件は日系不動産を使ってもローカル不動産を使ってもそこまで値段の違いがない気がしました。

もちろん物件によりけりですから、日系不動産で見つけた物件をHip Flatで調べて値段を比較するのはアリだと思います。

最終的には住みたいコンドの住みたい間取りの詳細+写真を色んな不動産エージェントに送って

「この部屋が借りたいから、取り扱っているもの全て見せてください」

と連絡しました。

工夫してご自身の理想を見つけてくださいね!

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