こんにちは。
このコロナ禍に強行突破でタイ移住したなぽり@naho.thailandです。
フリーランス家族のタイ移住やタイ親子留学をしたい方が考えることの一つがビザについてです。
ビザが取れないことにはタイに住めませんので、タイ移住や親子留学を考え始めた方はぜひお読みいただき、リアルなイメージを膨らませてもらえたらと思います♪
この記事では、ビザの基礎から説明していきます。
フリーランスの家族や親子留学に適応するビザについて今すぐ知りたい方はこちらにジャンプ!
ビザ(査証)とは
ビザは日本語で査証(さしょう)と言い、
入国しようとする外国人が入国するにふさわしいかを国が事前判断する身元審査
とwikipediaにあります。
要するに、タイに住みたい外国人を審査し、クリアした人がもらえる滞在/居住の許可証です。
人によって外国に入る目的が違いますので
- 観光したい
- 勉強したい
- 住みたい
- 働きたい
- 現地企業と商談したい
など自分目的に合った活動ができる許可を、ビザという形で国からもらいます。
持っているビザによってその国でできる活動の範囲が変わり、許可された範囲外のことをすると国外退去や再入国ができなくなったりのペナルティがあります。
日本人はほとんどの国への観光はビザなしで行けるので馴染みがないかもしれませんが、多くの国の人は観光をするだけでも観光ビザを取得してからでないと外国に入れないことも多いのです。
ビザには種類があり、国によっても様々ですが、
- 観光ができる「観光ビザ」
- 働くことを許される「就労ビザ」
- 学校で勉強できる「教育ビザ」
- 就労ビザや学生ビザを持つ人の家族がもらえる「家族ビザ」「保護者ビザ」
- 国にとって利益になる投資をした人がもらえる「投資家ビザ」
- 現地で企業し現地の人を雇うなどするともらえる「起業家ビザ」
などがあります。
今回は数あるビザの中でも
- タイで現地就職せずにタイに移住するためのビザ
- タイへの親子留学など、タイの学校で勉強する子どもがいる人向けのビザ
にフォーカスした記事です。
「タイ移住/親子留学したいけど、どんなビザがあるの?」
「それぞれのビザが取れる条件や費用は?」
「私が取れるビザはどれ?」
など、タイに移住したいけどビザに関して悩んでいる方はぜひお読みください。
特に我が家は、
- 小学生/幼稚園生になる娘がいる
- 夫も私も現地で就職・労働しない
- 日本に収入がある(現在はもう日本の収入はありません)
という前提です。
親子留学を考えている方や、日本で何かしらの不労所得がありタイでは就職・労働しないという方に参考にしてもらえるかと思います
該当の国はタイランドです🇹🇭
国によってビザの種類も条件もまったく違うので他の国に移住される方は気をつけてください。
タイに住むためのビザの種類
まずはタイに住むためのビザの種類を説明します。 ※()内はタイでの呼び方
- 就労ビザ(Bビザ):タイ現地企業または日本企業のタイ支社に就職する。大学や教育機関へ教師として所属するビザもある
- .就労者の家族(Oビザ):就労ビザを持っている人の家族
- 教育ビザ(EDビザ):大学、インターナショナルスクール、語学学校など国の指定を受けた教育機関で勉強する人
- 学生ビザを持っている未成年者の学生の保護者(Oビザ):国が指定する教育機関の未成年の学生の保護者
- DTV(ノマドビザ):タイを拠点にリモートワークで仕事をする人
- 投資ビザ(LTR):タイ国の利益となるような高等技術を持っている人、投資をする人
- ボランティアビザ:タイの非営利団体でボランティア活動をしたい人
- タイランドプリビレッジ(エリートカード):タイでの居住権を買える
この他にタイ人と結婚した人向け、リタイアした50歳以上の年配の方向け、タイで医療を受ける人向けなどがありますが特殊ですので省きます。
1.2.はタイの企業に就職すると出るビザなので今回の記事ではあまり触れません。
- 日本での収入がある家族
- 旦那さんを日本に残したままお母さんとお子さんでタイに留学する親子
に関係してくるのが3.以降です。
私たちの家族の場合、ビザの選択肢はいくつかのパターンが考えられたので、取得条件や費用を洗い出し、その中でも現実的な3つのビザを比較検討しました。
皆さんも、自分に該当するものを洗い出し、そこから絞っていくと決めやすいと思います。
どのビザでタイに住むかを検討する
同じ家族の中でも個々の条件によって取得できるビザが違います。
家族構成と簡単な条件を紹介しますので、この条件に近い方は参考になると思います。
個別で相談したい方はお気軽にこちらにメッセージをもらえれば私にわかる範囲でお答えします。
家族構成
夫(※これは移住当初の条件で今は日本には事業がありません):
- 日本にいた時はネット系フリーランス(法人)
- 日本での収入があるからタイ現地では就職しない
私:タイで就職しない
娘(5歳):インターナショナル小学校入学
娘(2歳):インターナショナル幼稚園を要検討
と、こんな感じでした。
5歳娘はインターへの入学が絶対でしたが、2歳の娘が幼稚園に通うか否かで親のビザの条件が変わってきますから重要なポイントでした。
それぞれが取れる可能性のあるビザ
先ほどの条件で、それぞれが取れる可能性のある条件を調べました。
夫と私
- 保護者ビザ(学生1人に対して親1人という条件あり)
- 自分も語学学校に通い教育ビザ(EDビザ)
- タイランドエリート
- 場合によってはタイで就職(Bビザ)
- 追記:2024年に新設されたノマドビザも検討の余地あり(DTV)
長女(6歳)
- インターナショナルスクールに入学し教育ビザ(EDビザ)
次女(2歳)
- インター幼稚園に入学すれば教育ビザ(EDビザ)
- インターに通わないならタイランドエリート
- 追記:親のノマドビザに付随してビザが取得できる
親がタイで働かない場合・親子留学の場合のビザはこの5パターン
親がタイで働かない場合、親子留学の場合のタイ移住のビザは以下の4パターン(+1)です。
考えられる4つのビザの条件と費用を調べましたので説明します。
- 子どもは教育ビザ、親は保護者ビザを取るパターン
- タイランドプリビレッジ(エリートカード)を取るパターン
- 親も学校に通い自分が教育ビザを取るパターン
- デジタルノマドビザを取るパターン
- LTRビザ/スマートビザを取るパターン
- 番外編:現地採用での就職
1. 【教育ビザ+保護者ビザ】条件・費用・懸念点
まずは一番取りやすい教育ビザ+保護者ビザの条件からです。
【条件】
- インターナショナルスクールに通う生徒1人につき保護者1人にビザが出る
- 一年ごとに更新が必要(その度に残高証明が必要)
- インターの年間学費目安:幼稚園60万〜200万円越え/小学校80万〜350万円越え
- ビザ取得のための書類を作成してもらうため入学手続き・書類のやりとりが必要
- タイ入国後50万バーツ以上をタイの銀行に2ヶ月間入れ続けていた残高証明が必要(動かせないお金が240万円必要)
- タイ国内での居住の証明が必要なので予め賃貸契約が必要(大阪でビザ取得の場合)
- 日本人学校は基本的には学生ビザは出してもらえないそうです
【費用】
- ビザ発行料10,000円(90日分)
- 50万バーツ(200万円)を3ヶ月間引き出さずに預金する分のお金(夫婦なら×2)
- エージェントを通さなければ自分で申請ができます。エージェントを利用するとさらに費用がかかりますが、ほとんどの移住者は自分で申請をします。
【我が家の場合の懸念点】
- 次女が2歳なのでビザを出してくれる学校が少ない(3歳から受け入れの学校が多い)
- 次女を2歳から学校に通わせるかどうかを要検討(3歳以上なら即決)
- 次女が学校に入学しなければ、親のどちらかと次女は他のビザを取得する必要がある
2.【タイランドプリビレッジ】条件・費用・懸念点
次点で条件が緩いのがタイランドプリビレッジ(エリートカード)です。
タイの保護者ビザは、学生1人に対して保護者一人分のビザしか出ませんから、両親分の保護者ビザを出してもらうならば子ども2人が学校に通い教育ビザを出してもらう必要があります。
我が家は子どもが2人いるので問題なかったですが、
- お子さんが1人の場合
- 複数の子どもがいても就園・就学する子どもが1人の場合
は、親一人分しか保護者ビザを出してもらえないということです。
その場合、親のどちらかがタイランドプリビレッジ(エリートカード)を買うことでもタイに住むことができます。
エリートカードはほぼ無条件でビザを買える仕組みなので、どんな人でもお金を払いさえすればタイに住むことができます。
保護者ビザとの大きな違いは、エリートは期限が毎年のイミグレーションでのビザ更新手続きが不要な点です。(保護者ビザは1年ごとの更新)
また、90日レポートの代行や、マルチプルビザなのでリエントリーパミットの取得が不要などかなり快適にタイ生活を送れるサービスが付帯しています。
充分な予算があり、タイ生活で頻繁に手続きをするのがわずらわしい方は、お金で快適さをかうつもりでこちらがおすすめです。
【条件】
- 10年、20年などコースによって期間と値段が決まっている
- 犯罪歴がないこと
【費用(2021年時点)】※料金は変更されました。業者に問い合わせください
- 5年間:一人あたり210万円〜
- 20年間:一人あたり330万円〜
- 家族の場合5年間:二人で280万円〜
【我が家の場合の懸念点】
- もしエリートカードの期間が経たないまま他の国に移る/日本に帰国することになった場合は費用が無駄になる
- エリートを購入+子どもの学費を払うとかなりの金額になる
3. 【親が語学学校などに通い教育ビザを取得】条件・費用・懸念点
スクールに入学する子どもが1人で両親分の保護者ビザが出ない場合、親のどちらかが語学学校に入学し親自身が教育ビザを取得する方法もあります。
過去に語学学校のビザで学生のフリをしてタイで不法就労をしていた外国人たちが多かったため、何度も繰り返し更新すると
「いつまで学校に通うねん!学生を隠れ蓑にして本当は仕事してるんじゃない?」
という感じで疑われてビザがおりない可能性もあるそうなので、長期間の滞在には向かないです。
【条件】
- タイ語や英語を学べる語学学校に入学し学生になる
- 学生として週1で学校に通い4時間の授業を受ける必要がある(学校による)
- 8ヶ月コースや1年コースなどコースの期間が決まっていてその期間は教育ビザが有効だが、同じ学校の学生としてビザ更新をできる回数はイミグレーションの判断次第なのでいずれ更新できなくなる可能性もある(学生ビザで不法就労する外国人を排除するために厳しくなっているため)
- 親が学生になれば2歳の娘にはノンOビザ(保護者ビザ)を発給してくれる
【費用】
- 授業料最安のタイ語学校(私が見つけた学校の8ヶ月コースの場合)…約6万円+ビザ代金28000円ほど
- 英語の学校の目安(どの学校も1年コースが多い)…授業料 25万円+ビザ代金28000円ほど
- 未就園児のNon-Oビザ費用は35000円+ビザ代金28000円ほど(1年間)
【我が家の場合の懸念点】
- タイ語を学びたいので語学学校に通うのは楽しそうだけど、子どものケアがあるので週に何度も語学学校に通うのは現実的ではない。
- 1クールが1年コースだとして何年間を学生としてビザを取り続けられるのかはイミグレーションの判断なので、語学学校の学生ビザは長期滞在には向かない
【補足】
語学学校は、内容も費用もピンキリです。
ここで紹介した語学学校の学費は私が調べた中での最安値のSandee language schoolという学校です。
4. 【DTV(デジタルノマドビザ)】2024年新設!
こちらは2024年に施行が始まった新しいビザです。
まだ詳細は調べていないので、在日本のタイ王国領事館に直接電話で聞いて欲しいのですが、ざっくりとした概要を追記します。
DTVとは、
- タイ国外の企業に雇われる人
- タイ国外に会社がある経営者
- フリーランスの人(タイ以外の国で収入がある人)
が、拠点をタイに居住しつつ、本国からの仕事をする形で働けるビザです。
タイでの起業ではないので
- タイの会社に雇われたり
- タイに住む日本人を相手に仕事をして
バーツの報酬をもらうことはできませんが、日本の会社に雇われていたり、日本で日本人から請け負っている個人事業の仕事をタイに住みながら作業することができるビザです。
例えば、会社員でもフルリモートの方は適合です。
詳しくはこちらの大使館のサイトを見て、わからないところは直接電話して見てください。
日本での雇用の証明、事業の証明、納税の証明が必要です。
(新設されたばかりで曖昧です。例えばハノイのタイ大使館では納税証明が不要だったという話もあります)
5. 【LTRビザ/スマートビザ】条件・費用・懸念点
2018年にスマートビザ、2022年9月にLTRビザというものが新設されました。
二つのビザは全く違うものなので詳しくは調べてもらいたいですが、ざっくり言えば
- 専門的な高度な技術を持つもの
- 指定された事業を立ち上げるもの
- タイ国が今後力を入れて生きたい分野の事業に投資するもの
などが対象で、タイで仕事をできる権利ももらえるものもあります。
両ビザともにそれぞれ細かく4つにわかれますが、ここでは分けずに並べるので詳細はご自身で調べてください。
【条件】
- 50万米ドル以上のタイ国内への投資
- 年平均8万米ドル以上の個人所得(申請日前2年間)
- タイ国内外合計で100万米ドル以上の資産を持つ(価額を評価できるもの)
- 外国の上場企業に就職しタイからリモートワークをする年収8万米ドル以上の修士課程修了者
- 科学技術専門の修士課程終了者
- 指定された事業に投資する者、事業を立ち上げる者
【費用】
- 富裕層の場合、5000万円以上の投資が必要
条件が多いのでここでは書きませんが、LTRビザの場合5000万円〜1億円が必要です。
スマートビザはもっと安く取得できますが、該当事業の会社の設立などが必要だったりするので調べてみてください。
【我が家の場合の懸念点】
- タイ国内の株式、不動産への投資には興味がない
番外編:現地採用での就職
上記のどの条件にも当てはまらないがどうしてもタイに住みたい!!!!
と言う方は、現地就職と言う形でタイに就職し就労ビザ(Bビザ)を取る方法があります。
最初は保護者ビザだった方も、タイでの生活の中で良いご縁があり、就職しビザを切り替える方もたくさんいらっしゃいます。
このパターンはこの記事には関係ないのでこれ以上触れませんが、タイの企業に就職している日本人も多いのでタイの現地採用を調べてみてください。
我が家が取得したビザは?
当初は
- 私が保護者ビザ
- 長女はスクールに入学して教育ビザ
- 夫と次女はがタイランドエリート
を取るつもりでしたが、
そういえば下の娘は今はまだ2歳だけど、タイに行ってすぐに3歳になるしそろそろ幼稚園の事も考えないとだなぁ…
と思いつき、娘の年齢でも入学できてビザのサポートをしてくれるスクールを見つけて入園させることにしました。
と言うわけで結論、我が家が取得したビザは
- 両親:保護者ビザ
- 娘達:教育ビザ
です。
このパターンは家族移住・親子留学を考えている多くの方に当てはまると思います。
我が家が実際にビザを取得するまでの流れは以下の記事に書きましたので続編としてお読みください♪
タイで就職しない親はどんなビザが取れる?フリーランス家族/親子留学のビザを徹底比較!まとめ
親がタイで働かない・親子で留学の場合のビザについてを考察しました。
特にこだわりがないのであれば、我が家と同じ
- 子どもが教育ビザ
- 親が保護者ビザ
のパターンがスムーズかと思います。
または日本に法人や個人事業がある方は新設されたノマドビザも検討してみてください。
もしくは、1年ごとの更新が面倒くさくてかつ潤沢な資金がある方はタイランドエリートも良いと思います。
家族構成や予算によって選ぶものが変わってくるのでもし個別の相談があればこちらにメッセージでご相談ください。
では、タイ移住が叶いますよう祈っています♪