こんにちは。
子連れでバンコクに移住したなぽり(@naho.thailand)です。
タイは東南アジアの国ですが、中国の文化が色濃く浸透しています。
3代ほど前に中国から移ってきた中華系タイ人の方もたくさんおり、今も中華の文化大切にしながらタイで生活されています。
春節、中秋節などいくつかの中華行事がタイ全土で祝われますが、その一つが9〜10月頃に開催される「キンジェー」というお祭り。
今回の記事では中華系タイ人にとっての大切な行事であるキンジェーの楽しみ方をご紹介します
キンジェーとは
キンジェー(キン・ジェー / กินเจ)は、毎年旧暦の9〜10月頃に9日間に及んで開催されるベジタリアンフェスティバルのことです。
言葉をそのまま訳すと「ジェー(菜食料理)」を「ギン(食べる)」という意味で、
菜食を実践し、体と心を清めるための期間
のこと。
元々は中国からプーケットに移り住んだ人たちが
「疫病が流行った時に菜食を行い神に祈ることで乗り越えた」
という伝説から始まったそう。
菜食を行うことで心身を清め健康平安を祈るという宗教的な意味合いが大きいお祭りです。
キンジェーのテーマカラーは黄色と赤。
一説によると黄色は仏教の色とされ、信仰心や清浄を象徴する色だからだとのこと。
赤文字で書かれた「齋(ジェー・Zhai・เจ)」という文字は中国語で「精進料理」や禁欲を意味し、赤い色には中国の幸福や繁栄の意味があるそう。
ヤワラート通りも黄色に染まる
お祭りの期間中は多くのタイ人が身を清めるためにジェー食(菜食)に切り替えるので、街中には「齋・เจ(ジェー)」と書かれた旗や看板が掲げられます。
いつもは普通の料理を出すレストランや屋台もこの時期は全てのメニューをベジタリアンメニューに変更するというお店も少なくありません。
でも大体は、普通のメニュー+この期間限定の菜食の特別メニューを出してくれるところが多いです。
せっかくなのでこの期間にしか食べられない、ジェー版のパッタイ、ジェー春巻き、豆腐料理、植物性ミートを使用した中華料理などを楽しんでみましょう。
屋台にもジェーの旗が
この期間、中華系のエリアでは白いお洋服を着た人ばかりになるので、見学に行く際には白い服を着ていくと雰囲気に馴染めてより楽しいめますよ♪
白い服を着て精進料理を食べて身を清める、全員がお坊さんになるようなお祭りですね。
キンジェーといえばタラートノイ
キンジェーが盛大に祝われるエリアといえばチャオプラヤ川沿いにあるタラートノイ。
タラートノイでのキンジェーの様子をご紹介します。
お寺でのご祈祷
このエリアの方々は、白い服を着てこちらの順興宮清水祖師爺↓というお寺にお参りをします。
境内では中国の仮面をつけた人たちのショーが行われる時間帯も。
信心深いタイの方々を見るだけでも心が洗われます。
この期間限定のピーナッツキャンディー屋台
そして、毎年在住日本人にバズるキンジェーの風物詩といえばピーナッツキャンディー。
キンジェーの9日間しか現れない屋台では目の前でピーナッツのキャンディーを作られていく様子を楽しめます。
砂糖を溶かしてピーナッツと熱する
バットに広げて冷ます
木槌で叩いて伸ばす
瓶でのばす
伸ばして切る
日本人に人気のピーナッツキャンディー屋台はこちら「TOOBTUB LAOPAE」というお店↓
長蛇の列ができているのですぐにわかると思います。
サクサクほろほろになるまで叩きのばされた砂糖に香ばしいピーナッツが練り込まれています。
一本40バーツなのでたくさん買ってお友達に配ると喜ばれるかも♪
こうやって紙に包まれるのもいい感じ。
ピーナッツキャンディーを作る様子の動画はこの投稿の3枚目にあります。
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毎年日本人にバズるので、並んでいるお客さんの半分ぐらいは日本人😅
ちなみに、なぜか日本人の全員がこのお店に並びますが、このエリアには他にもピーナッツキャンディーを作るお店がいくつかあるので並びたくない方は別のお店で買うのもアリですよ。
タラートノイでカフェホッピング
タラートノイには雰囲気の良いカフェが多いので、ぜひ街歩きも一緒に楽しみましょう。
歩いているだけでもワクワク冒険気分の雰囲気です。
私が好きなカフェはこちらです。
他にも色んなタイプのカフェがあるのでぜひご自身の足で歩いて気になった好みのカフェに入ってみてください♪
他にもバンコクでキンジェーを体験できる場所
タラートノイ以外にもキンジェーを楽しむことができるエリアを紹介します。
①ヤワラー通り
バンコクのチャイナタウン、ヤワラー通りも黄色く旗が飾られキンジェーを祝います。
様々な屋台でベジタリアン料理が提供され、ライオンダンスや宗教的な儀式も見られます。
②オールドタウン地区
旧市街エリアにも中華寺があり、キンジェー期間中に地元の人々が特に多く集まります。
ローカルな雰囲気の中でジェーのイベントを楽しむことができます。
③ショッピングモール
中華エリアに行かなくともバンコクのショッピングモールでもジェー料理を売るお店が増えます。
通常メニューとは異なるジェー料理が提供され、簡単にベジタリアン料理を体験できます。
プーケットのキンジェーがすごい!
ここまではバンコクでのキンジェーをご紹介しましたが、実はタイで一番この行事が盛り上がるのはキンジェーの発祥地であるプーケット。
奇祭と言われるプーケットのキンジェーは200年も続くお祭りと言われていて
口に針や剣を刺した人がトランス状態で火の上を歩く!
というご祈祷も行われるんだとか!
プーケット在住のゆうこさんのブログ記事やこちらのインスタ投稿で紹介されているのでぜひ気になる方はこの期間にプーケットに足を運んでみてください。
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キンジェーをタラートノイで楽しもうまとめ
一年でたった9日だけ開催される中華系のお祭り「キンジェー」をご紹介しました♪
中華のエリアに行くだけでも雰囲気を楽しめるので、期間中にぜひタラートノイからチャイナタウンにかけてをお散歩してみてください。