今回は、タイ移住する子育て世代ならきっと気になる
バンコクのスーパーマーケット
についてを、私の目線でご紹介します。
移住する前は、バンコクのスーパーってどんな感じなのかすごく心配でした。
過去のタイ旅行のイメージから、タイは化学調味料や添加物や農薬がたくさんあふれているイメージがあったからです。
しかし、バンコクのスーパーに行ってみると、意外にもオーガニックが充実していてビックリ&嬉しい!
マーケットでも見るからに新鮮で安い野菜も売られているので、そちらもしっかり漬け置きで農薬を洗えば美味しくいただけます。
タイでは食材を買う場所もピンキリなので、自分に合った買い物ができるお店を見つけるまでは色々と迷うと思います。
というわけでバンコク中心部にあるスーパーの種類や食品の相場をレポしたいと思います。
後半には物価が安い国に住むということのリアルを書いているので東南アジアに移住を考えている方はぜひ読んでみてもらいたいと思います。
キッチン用品が買えるお店のはバンコクでキッチン用品、バス用品を買う【タイ移住生活を始めよう!】の記事でまとめています。
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バンコクで食材が買える場所は大きく分けて5つ
バンコクで食材をお買い物するお店は大きく分けて4つです。
それぞれの雰囲気や価格帯を私が日常使いしているスーパーを例にご紹介します。
庶民派ローカルスーパー
ローカルスーパーもいくつかあります。
郊外にあるものはすごく広い敷地で、食材、日用品、お洋服や自転車までなんでも揃います。
このスーパーを使えば、毎月の自炊の食費は日本と変わらない予算で(場合によっては安く)やりくりできると思います。
納豆や日本の調味料は取り扱いが少ないので適宜日系スーパーで買い足す形になると思います。
などなど。※スクンビットエリアの主要な支店をリンクしましたがバンコク内のあちこちに支店があります。
中でもBigCとMakroはすごく安いですが、ローカルすぎるので人によっては抵抗があるかもと思います。
野菜もお肉も基本計り売り。
支店によって食材の新鮮さ(そしてお店のニオイ…)が様々です。
緑のメロン半玉で420円。
マンゴー150円/kg、ひと玉80円くらい。
タイでは庶民派スーパーにもオーガニック野菜が置いてあるのが嬉しいです。
しかしオーガニックと書いてあるから質が良いというわけではなく、よく見ると傷みかけのものも多く、普通の量り売りの野菜の方が新鮮だったりも。
オーガニックのサニーレタス一房で200円
オーガニックのニンジン3本で110円
お肉はパックされて冷蔵されているものと、常温で通路に置かれた量り売りのものが両方あります。
量り売りのお肉コーナーは日本人にとってはインパクト大!レベル高!笑
タイでのお肉の値段表示は1kgあたりの値段(バーツ)。
例えばこのアヒルの足であれば1kg67バーツ(260円)なので、日本の表記のように100gだと「26円/g」です。
砂肝は30円/gとかなり安い
パックされた豚肉は280バーツ/kgなのでこっちはずいぶん安い
平置きのお肉ケースに保冷の氷がなかったり、溶けてしまっていたりするので午後には痛み始めたお肉の匂いがキツくなってることも。
なので庶民派スーパーは苦手な人も多いかなと思います。
調味料類は値段はとても安いです。裏面を見ると添加物が多め。
自炊を安く済ませるには添加物との戦いになるかなと思います。(気にしない人はOK)
惣菜コーナーは日本のスーパーよりも規模が小さいことがほとんど。
スーパーで買わなくても屋台やフードコートにお惣菜の屋台があるからかなと思います。
高級ローカルスーパー
私が日常的に利用するのはこのカテゴリのスーパーです。
高級めのスーパーでは、
- 海外の調味料
- 日本の調味料
- 世界の食材
- オーガニックや無添加のもの
などなど、欧米や日本の高級めのスーパーと比べても遜色ない商品が売られています。
- セントラルフードホール
- Topsフードホール
- グルメマーケット
- ヴィラマーケット
- Lemon Farm
個人的にはサイアムパラゴンのグルメマーケットや、セントラルチットロムのフードホールが好きです。
お野菜
お野菜はオーガニックのものが豊富。
サニーレタス大パック300円、普通パック150円、ネギ1本160円
山積みのものは量り売り
陳列もなんとなく綺麗なので購買意欲が出ます。
お肉
高級スーパーにもお肉やお魚の量り売りがありますが冷蔵庫の中で清潔に陳列されているので安心。
嫌な臭さが全くなく、綺麗です。
量り売りのコーナー
パックのコーナー
表示の値段はキロ単位。捌いてくれます
生きたタラバガニ
豚肉200円前後/100g
グラム2000円以上の牛肉も
新鮮で美味しい食材をなかなか手に入れられない国もある中、お金さえ払えば日本に近いレベルの美味しい食材を買うことができるのがバンコクの良いところだと思います。
チルド
高級カテゴリのスーパーには日本のデパ地下レベルで色んな国の食材が売っています。
私の地元ではなかなか売ってなさそうなものもたくさん。笑
欧米人も多く住むエリアのスーパーではチーズの品揃えがすごい。
日本の食品や調味料もある程度は揃うので、わざわざ日系スーパーに行かなくてもタイの高級スーパーが近くにあれば基本的には生活には困りません。
日系スーパーでなくても日本米が何種類か置かれています。
写真にある通り、タイで作られた日本米に対し日本から輸入した新潟産の日本米は3倍のお値段です。
生食できる卵も売っています。
Lサイズ10個入100バーツ(400円)
ルークチン(魚のつみれ)コーナー
調味料
調味料類も世界中のものがたくさん揃っています。
原材料がオーガニックだったりNON MSGだったり、オーストラリアや欧米から輸入した安心のものが豊富。
日本人居住区じゃないエリアのタイ人向けのスーパーでもこの品揃えです。
日本の調味料にも困りません(ただし値段は3倍)
デリ・お惣菜
タンパク質と野菜が豊富なデリやサラダバーもあり、旅行中の栄養補給にも使えます。
▲サーモンやサバのグリルが600円ほど。
日本の水産会社が入っているスーパーではパックのお寿司も美味しい。
アイコンサイアムとサイアムパラゴンに入っている中島水産
サラダバーや目の前でお肉を調理してくれるコーナー。
エンポリ、エムクオ、セントラルチットロム、セントラルワールド、サイアムパラゴン、ターミナル21、アイコンサイアムなど、どのデパートにもこんな感じの高級スーパーが入っています。
日系スーパー
バンコクは日系スーパーの品揃えがかなり充実しており、日本の小さなスーパーよりも品揃え豊富かもしれません。
日本から輸入している商品は値段が高めで、ベビーチーズ、茗荷、サランラップなんかはここでは高級品!とネタにされています😂
- フジスーパー
- ドンドンドンキ
- アイコンサイアムの高島屋
- ワンバンコクの伊勢丹
在住日本人の台所、フジスーパーを例にご紹介します。
野菜・お肉・お魚
写真がないのですが、基本的に魚とお肉はパック売り。
タイの鳥もも肉は骨付き、豚バラは皮付きが多いのですが、日系のフジスーパーは日本人の基準に合わせて骨や皮が取り除かれています。
食材は日本と同じか、少し高めです。
お惣菜
日系のフジスーパーの一番の特徴は日本のお惣菜が売られていることです。
これはタイのスーパーにはありませんから、お寿司などを買いに行くのは日系スーパーです。
参考までに値段を書きましたが、そこまでバカ高いわけではありません。
が、同じものを日本で買うよりはもちろん少しは高くなっています。
コロッケパン200円、お弁当600円前後
おはぎ280円、どら焼き150円、お団子280円、わらび餅180円、シュークリーム220円
調味料
タイに売られている日本の調味料は、日本から輸入したものとタイの日系企業が日本人向けに作っているのものがあり、後者なら安く日本の調味料が手に入ります。
キューピーマヨネーズは800円
醤油やドレッシングなど基本的な調味料はタイ系の高級スーパーとそんなに変わらない品揃えかもしれませんが、
- 天かす
- 出汁パック
- うなぎのタレ
などマニアックな和風食材は日系スーパーにしか置いていないものもあります。
お米
我々の生活に欠かせない日本米は、日系スーパーが一番品揃え豊富。
大きく3種類あり、
- 日本から輸入した日本産の日本米
- タイで育ったタイ産の日本米
- タイ産のタイ米
です。
日本産の日本米は2kg1,000円以上、タイ産の日本米は2kg400円くらいで値段は倍も違いますが、タイ産の日本米でも想像していたより十分美味しいです♪
チルド
チルドも品揃えがすごい。
お味噌だけで10種類以上あるのでそんなに不便することはないでしょう。
餃子の皮80円、キムチ300円、こんにゃく200円、紅生姜180円、浅漬け120円
タイはチーズが高め(7枚入り680円)
唯一日本の食材で私が納得できない値段なのがこれ・・・↓
日本だとひと玉10円くらいで売ってそうなゆでうどんが、セール価格で5玉600円。
茹でうどんがこの値段なら…絶対買わない。笑
日本からの輸入物は輸送費や関税がかかっている分、物によっては日本で買うよりかなり高くなりますが、本当になんでもあるので食品で困ることはないです。
屋台や市場
- シーナカリン大学のマーケット(火タラ・木タラ)
- ショッピングモールで開催されている屋台
- ローカルマーケット
- 道端での屋台やトラック販売
お手頃価格で食材が手に入るのがローカル屋台と市場です。
シーナカリン大学マーケット(火タラ・木タラ)
日本人御用達のシーナカリン大学のマーケットもお野菜が山積みで売られています。
書いている値段に3.5〜4倍すると円になる
このマーケットは日本人が超多いのでちょっと日本人価格にしている気がしますが、色が濃くて新鮮さを感じる野菜が多いし日本人向けに個包装されていて清潔です。
色んなところに現れるマーケット
他にも、各ショッピングモール内でも頻繁にマーケットが開かれて野菜も果物も売られています。
これはセントラルラマ9に常設の屋内マーケット
トラックの移動販売
トラックの移動販売もよく見かけます。
特に旬のフルーツを売って回るトラックでは新鮮なフルーツが買えるので私はよく買っています。
トラックの荷台に野菜を乗せた移動販売をよく見かけます
超ローカルマーケット
ローカルな市場に行ってみたのですが、生肉や生魚を外気温のそのままの場所に陳列していることも多いです。
野菜の定期購入や日本の食材の宅配
- 誠屋
- Otento
- J vegetable
- Organic Garden
- ORG box
私がまだ頼んだことがないのでレポができないのですが、オンラインで注文すると日本の食材をデリバリーしてくれたり、無農薬野菜を定期的にデリバリーしてくれるサービスを使われている方も多いようです。
例えばお野菜なら、500B・1000Bなどいくつかのコースがあり、お野菜の内容はお任せで、業者さんが旬の美味しい野菜を選んでボックスで家まで届けてくれるそうです。
便利だし、信頼できるお野菜がいただけるのが嬉しいですね。
エリアごとのメインのスーパーマーケット
プロンポン
- エンポリ、エムクオ、エムスフィアのグルメマーケット
- フジスーパー
- Tops Food Hall
トンロー
- Tops Food Hall
- ドンキ
- ビラマーケット
サイアム〜プルンチット
- サイアムパラゴンのグルメマーケット
- セントラルワールド6階のCentral Food Hall
- セントラルチットロム地下のTops Food Hall
- チットロムのレモンファーム
1ヶ月のスーパーで買う食材費
4人家族の我が家の毎月の食材費は10万円ほどです。
追記:2024年現在、全体的な値上げと為替相場により、この当時よりも1.5倍ほどの食材費がかかっています。
- 野菜はなるべくオーガニック
- ローカルスーパーも使う
- 原材料次第では日本の輸入物にこだわらない
- お肉と卵はS-pure
- お米はタイ産の日本米
- 日本の調味料にこだわらず無添加ならタイの調味料も使う
- フルーツは日常的にたくさん買う
- 夫が筋トレ民のため1日4食しっかりお肉や卵を食べるので量が必要
- 夫が在宅勤務なので毎日3食、家で食べる
- 外食やデリバリーは添加物が気になるのでなるべく自炊
こんな感じで、日本のものにはこだわらず、原材料が変じゃなければタイの企業のものも使います。
もっと屋台料理を増やすとか、野菜やお肉や卵を安いお店で買うとか、ローカルの食事に寄せるとか工夫するときっと食費は減りますが、子どものための安全を一番大事にしているので食費は気にせず使っています。
しかし、今年に入ってからタイの物価が10%ほどUPしほぼ全てのものが値上がり+バーツ高の影響で、いつも買っている卵が1パック300円が400円になってしまったりと何もかもが高くなっています…
食費ばかりは家族によって全く違うので平均は分かりませんが、4人家族なら10万円は下らないないんじゃないかと思います。
物価が安い国に行ったり住んだりして思うこと
日本では安い物もある程度の品質が保たれていますが、タイでは安いものを選ぶと一気に品質が落ちます。
卵を例にすると、日本では200円くらいの卵でも臭さは特になく普通に清潔な感じだけど、タイの200円くらいの卵を買うとあからさまに質が悪いです。
殻が臭い(糞がついたような匂い)、卵に鶏の羽がついている、殻が異様に薄っぺらい、割って見みるとべチャーっとしていて新鮮さを感じない、黄身の色が異様に薄い、卵焼きにしても獣臭くて子ども達が食べてくれない…笑
卵だけでなく色んなものが安かろう悪かろうです。
安いものを買うと腐りかけの匂いがしたり湿気ていたりして食べられないこともあるので、ちょっと割高でも安心できるメーカーものを買っています。
若い頃、東南アジアやインド辺りのタイ以上の途上国も含めて色々と旅行をして思ったことは、「物価が安い」という言葉の裏には「質が悪い」が付き物だ、ということです。
物価が安い国には高い値段で売れる品質のものがないとも言い換えられます。
日本の感覚で、
「日本のレベルの品質のものが日本より安く売ってる」
と思ったまま物価が安い国に住むと結構なカルチャーショックがあるかもしれません。
安いものはマズいし、すぐ壊れるのが基本。
そういう意味では、もうあまり物価が安くないタイは
「高く売っても買う人の層が増えてきたから、品質が良いものも売られるようになってきた」
と捉えられるのかなと思っています。
個人的には安かろう悪かろうよりも、日本と変わらない物価でも良い品質のものが手に入る今の環境が有難いと思っています。
が、最近はバーツ高やインフレもあり、同じ品質のものを求めた場合、日本よりも高いものが多くなってきています。
もはや、食費や日用品だけを考えると「質が良いのに安い」が叶う唯一の国は日本なんじゃないでしょうか!?(知らんけど)
生活費を安くしたいという理由「だけ」でタイ移住を検討されているなら、ご自身が求める生活の質のものがどのくらいの物価感なのかも含めて検討されると良いかと思います。
タイで売られている95%のシャインマスカットからタイで許可されていない農薬が検出されたとニュースがあったり…
中国から入ってくるものも多いので、安いものは基本信用してないです。
バンコクでの食材・スーパーについてレポしますまとめ
バンコクで1年間主婦をしてきた私の超主観で、スーパーの種類を解説してみました。
日本でもそうですが、家庭によって求める食の品質や予算はそれぞれですから、実際にいろんなスーパーに足を運んでみるのが一番だと思います♪
今回の記事がタイ移住生活のイメージをするヒントになれば嬉しいです。
タイ移住生活についてご質問やレポして欲しいリクエストがあればインスタにメッセージくださいね♪
キッチンウエアを買えるお店についてのまとめ記事も併せて読んでみてください。
ではでは!