こんにちは。
2021年4月に家族でタイ移住したなぽり@naho.thailandです♪
この記事では、タイで借りた賃貸物件の退去時の流れを詳しくご紹介します。
特に今回は、2歳だった娘が落書きしたソファの弁償があるのが確実だったので、どのくらい請求されるかドキドキで、契約よりも気力と労力が必要でした。笑
我が家の一例でしかありませんが、バンコクでの賃貸の解約の流れや弁償費用を前もってイメージできるように詳しく書きたいと思います。
我が家がタイ移住で初めて借りた賃貸物件の紹介はこちら
契約書にある解約時の条件
タイの賃貸物件の解約について注意すべきポイントは大きく2点のみ。
- 退出日の30日前までに伝える
- 契約更新月以外は違約金が発生する(自己都合のみ)
です。
1. 退去日の30日前までに伝える
タイの賃貸エージェントは、入居時だけでなく住み続けている間はずっと大家さんとの仲介をしてくれます。
なので、退去の意思も、契約時と同じ不動産仲介会社に連絡します。
私がお願いしたすずき不動産の場合、LINEで伝えるとすぐに解約に向けての手続きの準備をしてくれましたので、退去が決まり次第すぐに連絡しましょう。
2. 契約更新月以外は違約金が発生する(自己都合のみ)
バンコクの物件の多くは1年契約で、契約更新ごとに契約書にサインをします。
契約更新のタイミングで解約するなら違約金は不要ですが、それ意外のタイミングの「自己都合」での退去は全て違約金が発生するので注意です。
※会社都合での本帰国などは会社からの証明書類があれば違約にはなりません
私の契約の場合、違約のペナルティは
入居時に払った家賃2ヶ月分のデポジットの返金なし(没収)
ということでした。
※この物件の場合、2ヶ月分のデポジットは33万円くらい
契約更新時の退去であれば2ヶ月分のデポジットから修繕・掃除代を引いた分が全額返ってきますが、それ以外のタイミングでの退去は
- デポジットは丸々没収
- 修繕費がかかる場合は借主が追加で払わないといけない
という契約です。
契約は上記の通りですがこの辺はオーナー次第なところもあるようで、後ほど詳しく説明しますが、今回の我が家の退去については結果的に
- 1ヶ月分のデポジットは没収
- 残りの1ヶ月分から修繕費を差し引いた金額を返金
と、オーナーさんが違約金を1ヶ月分のみに譲歩してくれました。
修繕費や清掃費は後ほど説明します。
タイの賃貸の解約の流れ
- 不動産仲介会社に報告する
- 正式な解約届けに記入して送る
- 解約日(物件引き渡し日)をオーナーと日程をすり合わせる
- ネットの解約や光熱費についての説明を受ける
- 引き渡しまでに現状回復
- 部屋チェック(保険会社同席の場合あり)
1. 不動産仲介会社に報告する
30日前までに退去の申し出が必要です。
すずき不動産の場合はLINEでのやりとりでOKですので、決まり次第すぐに連絡すると良いと思います。
解約担当の部署の方のLINEを繋いでくれて、たまに通話することもありましたが(日本人)ほとんどがLINEでメッセージのやりとりでした。
2. 正式な解約届けに記入して送る
退去の意思を伝えるとすぐにお電話をもらい、5分ほど、口頭にて詳しい説明をしてもらいました。
その後LINEのメッセージにて、オーナーに提出する資料をL受け取ります。
オーナーに提出する資料に必要事項を記入して期日(退去の30日前まで)に送り返します。
- 退去理由
- 退去日(部屋チェックの立ち合い)
- 会社都合の場合は会社からの証明書類
- デポジット返金先口座
※英語の書類ですがすずき不動産では日本語の見本をくれるのでそれを見ながら記入しました
3. 退去日(物件引き渡し日)の日程をすり合わせる
退去の際の部屋チェックは
- 借主(こちら)
- オーナー
- 不動産仲介会社
- 必要であれば保険会社
が立ち会いますから、日程のすり合わせをします。
日程が決まればその日までに退去の準備をします。
4. ネットの解約や光熱費についての説明を受ける
すずき不動産で家を決めた場合、入居時には
- インターネット
- 浄水器
- ウォシュレット(サービス)
の契約をお願いできたのですが、転居の手続きは自分でする必要がありました。
それぞれの業者の詳しい手続き方法は別記事を作成中です。
5. 引き渡しまでに現状回復
タイの賃貸は家具家電付きですから、それらも含めて原状回復の必要があります。
我が家の場合、2歳だった娘に盛大にソファに落書きをされていたので原状回復できない部分があり、弁償覚悟でした。
弁償・清掃費用に関しては請求されるかされないか、いくらなのかは全てオーナー次第です。
今回の場合は清掃代や電球一つまでを請求されましたが、オーナーによってはほぼチェックなしで清掃代も引かないで全額返金という太っ腹な方もいるそうです。
6. 部屋チェック
退去日当日。
オーナーが部屋に入り片っ端からチェックをされました。
不備をひとつひとつチェックし、誰の責任なのかを話し合う場なのでピリピリしていてとても疲れましたが、こちらの責任になるとデポジットから修繕費として引かれてしまうので私も拙い英語で一生懸命説明をしました。
基本的には不動産仲介会社の方がタイ語で通訳してくれますが、負けてられないので英語で伝えられる分を説明しました。
この日はチェックだけで終了。
この日のチェック内容を元に、オーナーが各業者に修繕費の見積もりを取ったり清掃を入れたりして、後日請求金額(差引額)が知らされます。
保険会社にもひとつひとつの不備について説明しました。
保険金が決定するまでに2.3ヶ月かかるようです。
8. 修繕費・清掃費の決定
退去時の部屋チェックから約2週間でオーナーからの修繕費・清掃費の連絡がありました。
修繕費(弁償代)は以下です。
部屋のクリーニング | 1,500THB |
ソファ張り替え | 9,500THB |
電球切れ1つ | 100THB |
引き出しの修理 | 1,500THB |
落書きした椅子の買い替え | 1,500THB |
フローリングの板を1枚張り替え | 5,500THB |
落として壊したランプの弁償 | 1,000THB |
故障した掃除機の弁償 | 1,374THB |
合計 | 21,974THB |
※ここに、払い残しの水道代・電気代・日割りの家賃が入りますが弁償費用ではないので書いていません。
ソファの張り替え金額が気になる方もいるかもしれませんが、大体どのケースでも1万バーツ前後だそうです。
契約更新のタイミングでの更新、または会社都合での退去の場合は、デポジットとして預けている2ヶ月分の家賃からこの金額を差し引いた額が返金されます。
私はそれに当てはまらないタイミング・自己都合での退去だったので契約書上では
- 2ヶ月分デポジットは没収
- 修繕費をさらに支払う
というのが筋なのですが、すずき不動産の方がオーナーさんにうまくお話してくださり、
- 1ヶ月分のデポジットのみ没収
- 残りの1ヶ月分から修繕費を差し引いた金額を返金
という形に持っていってくださいました。
おかげで修繕費の2万バーツほど(約8万円)を追加で払う必要がなくなりよかったです。
9. デポジットの返金
修繕費が決定した翌日にデポジットの返金がありました。
修繕の工費の見積もりに少し時間がかかったようで、返金は退去から約20日後でした。
また、すずき不動産のサービスで
「納得のいかない弁償代はすずき不動産が負担します」
というものがあるそうで、壊れた掃除機の買い替え費用はすずきさんが負担してくれました。
また、すずき不動産のサービスで入居時に「生活総合保険」に入ってくれているため、上記弁償代のいくらかを負担してもらえるそうです。
チェックは厳しかったけど、返金対応は超迅速で仕事ができるオーナーさんでした。
引っ越し先の物件のオーナーさんは超絶対応が遅いので人によって全く違います。
10.生活総合保険金の支払い
9月頭の退去から3ヶ月少し経った12月末に、保険でカバーされる金額が決定したとエージェントから電話あり。
そしてその1ヶ月後の、1月末に保険会社からの入金があり、それにてこの物件の賃貸についてが終わりました。
結局、12,500バーツの保険金がおりたので、前項に記載したオーナーに支払った(デポジットから差し引かれた)弁償費用の21,974バーツと相殺すると
9,474バーツ(36,000円)の自己負担だったことになります。
色々と弁償箇所があった割には負担が少なくて良かったです。
タイの賃貸の退去についての流れをまとめ
タイ移住して初めて借りた物件の、初めての退去手続きの流れをまとめました。
まぁ普段専業主婦としてのらりくらり生きていて、お金の話で揉めたりしないものですから、久々にとんでもないプレッシャーを感じました。笑
退去日のチェックではオーナーさんと私で言い合い的な感じになってしまったのでどうなるかと思いましたが、最終的にはデポジットに関して譲歩してくれたりもしてとても良い終わり方ができてよかったです。
すずき不動産の方が最後までこちらの味方についてくれてとても助かりました。
気に入った物件だったし、コンドに最高に良い友達もできたし、弁償代がかかったけど思ったより保険がおりたし、この家に住んでから金運が上がったし♪笑
我が家にとって大変よかった、1年3ヶ月の賃貸物件でした。
我が家がタイ移住2年目に引っ越した家についてはこちらで紹介しています。
興味がある方はぜひ読んでみてください♪