タイの教育ビザ・保護者ビザの申請の流れを全て記録します【家族でタイ移住】

タイ移住【ビザ】

 

こんにちは。

このたび、晴れて家族4人でタイ移住に成功したなぽり@naho.thailandです。

 

この記事では、子育て中の4人家族が

タイ移住のために取得したビザの申請の全ての流れ

についてお話しします。

こちらの記事の続編です。

 

 

我が家は夫婦共タイでは働きませんので、この記事は

タイで就職せずにタイに住む

が前提のタイのビザのお話です。

就園以上のお子様がいる

  • 自由業
  • フリーランサー
  • 夫を日本に残して親子留学される母子留学のお母さん

は私たちと同じ条件で同じビザを取れると思いますので参考になれば嬉しいです♪

我が家はコロナ禍の移住で隔離が必要な時期だったので事前の視察に行けずにオンラインでのやり取りのみで入学を決めました。

現在は入国が自由になり事前に渡泰し視察に来るかと思うので、その段階でできる入学手続きなどはタイ現地で済ませることもできると思います。

ではまず、ビザの種類についての解説から始めます。

「ビザ取得の流れ」を今すぐに知りたい方はこちらにジャンプ。

我が家が取得したビザ

我が家が取得したビザは

・娘たち:教育ビザ(NON-ED・私立)
・私と夫:保護者ビザ(NON-O・未成年の学生の保護者)

です。

それぞれのビザの概要と条件はこんな感じ。

教育ビザ(ノンイミグラントED・私立)

教育ビザとは、タイ国内の教育機関に入学している人がもらえるビザです。

大きく分けて3つ

  • 公立:国立の学校教育機関(国立大学・国立の語学学校など)
  • 私立:政府の認可を受けた学校教育の教育機関(インターナショナルスクールなど)
  • それ以外:一般の語学学校やムエタイスクールなど

があります。

娘たちはインターナショナルスクールに入学して条件を満たしたので(教育ビザ
EDビザ)を取得しました。

タイ大使館公式HPによる教育ビザの説明

保護者ビザ(ノンイミグラントO-未成年の学生の保護者)

保護者ビザとは未成年の学生の保護者に発行されるビザです。

  • インターナショナルスクールや私立のインターナショナルプログラムに通う子の親
  • 18歳以下の学校に通わないこども(妹や弟)

が対象です。

子どもが入学した学校に必要な書類を作成してもらえば良いだけなので(ほとんどのスクールでビザサポートサービスがあります)比較的簡単に取れるビザですが、注意点は

  1. ビザサポートがない学校もある
  2. ビザサポートが有料の学校もある
  3. ひとりの学生に対しひとりの保護者ビザしか発行されない
  4. 入国90日目のビザ更新時に本人名義の銀行残高証明が必要(50万バーツ以上=200万円ほど)
  5. 就学・就園しないきょうだいにも保護者ビザが出るが小さい子も残高証明が必要
  6. 申請する日本の大使館/領事館によって提出書類が違う(大阪は必要書類が多く厳しいという噂)

の6点です。

解説します。

1. ビザサポートがないスクールもある

だいたいのインターナショナルスクールでは準備してもらえると思いますが、小規模なバイリンガルスクールなどでは

  • ビザサポートがない
  • ビザをサポートしてくれるのは3歳以上

という場合もあります。

我が家が入学する学校は

  • 入学金(なぜか月割でした)
  • 年度内の授業料(8月が新学期)

を前もって支払うことで書類を準備してくれました。

2.ビザのための書類が有料の学校もある

学校によっては、日本の大使館に申請するための書類が有料の場合があります。

数百バーツ〜1万バーツまで色々です。

また、移住後の話ですが、希望すれば90日目のビザ延長の手続きの当日の送迎やサポートを有料でお願いできる場合も。

学校によって決まりが違うので問い合わせてください。

 

ちなみに有料の当日サポートをお願いしなくても、自分でビザ延長申請をできている人ので大丈夫です。

 

3. ひとりの学生に対しひとりの保護者ビザしか発行されない

タイの保護者ビザは、ひとりの学生に対しひとりの保護者ビザが発行されます。

我が家のように両親分のビザを発行してもらう場合には、2人以上の子どもが学生ビザを発行してもらう必要があります。

もし子どもがおひとりなら、親のひとりは別のビザを取得する必要があります。

赤ちゃんへの保護者ビザを出してくれるという話を大使館で聞きましたが、その場合も学生一人に対して保護者ビザが一人分だと思います。

追記:2022年8月にいただいた読者さんからの情報によると、名古屋大使館への問い合わせでは「子ども一人に親一人のビザの制度は完全に否定で母親のビザしか発行できない」と言われたようです。私が問い合わせた在東京タイ王国領事館・在大阪タイ王国領事館では子ども一人に親一人のビザがOKで、実際に在東京タイ王国領事館で家族4人分の書類をいっぺんに提出してビザが発行されましたのでそんな話はありませんでした。(両親とも子どもの保護者としてタイに居住する旨を伝えた上で提出)また、2022年7月のタイ現地での保護者ビザの更新も問題なく済んでいます。名古屋の場合はご自身でご確認ください。

さらに追記:2023年現在名古屋ではビザの発給が停止中です

4. 保護者ビザは50万バーツ以上の銀行残高証明が必要

タイ入国後90日目までにビザの更新をします。

その際、保護者ビザの更新には銀行残高の預金証明が50万バーツ以上必要です。

(50万バーツ=200万円ほど)

預金証明は少なくとも2ヶ月以上出金せずに銀行に置いておかなければなりません。

※その後の翌年のビザ延長は3ヶ月分の預金証明が必要です。

なくなるお金ではないですが、両親分なら400万円ほどを2-3ヶ月間動かさないように気をつける必要があります。

この際の銀行はタイの銀行なので入国後すぐにタイの銀行での口座を作成し、50万バーツを入金しましょう。

その辺りのスケジュール感は学校の入学担当者に尋ねてください。

タイに入国し90日後にタイのイミグレでビザを延長したレポはこちら。

 

 

5. 就学・就園しないきょうだいにも保護者ビザが出るが子どもでも残高証明が必要

※以下の情報はスクールや大使館窓口によって回答が違います。
赤ちゃんへの保護者ビザは発行されますが、あくまで一人分の教育ビザに対して一人分の保護者ビザを発行してくれると思っておくのがが確実です。
教育ビザ一人分(第一子のみ入学)に対し、母親+第二子の二人分の保護者ビザは出ないという形です。

0-2歳くらいの赤ちゃんのビザはどうなるの!?と調べたところ、18歳以下のこどもにも保護者ビザを発給してくれるそうです。

必要な書類は学校からのインビテーションレター以外の書類すべてです。

先ほどの条件と同じで、きょうだい分の保護者ビザを更新する際には、きょうだい本人名義での50万バーツ(200万円)の残高証明が必要です。

この時

  • 一人の学生に対して「親+赤ちゃん」の2人分の保護者ビザが出るのか?
  • 一人の学生に対しては一人の親、もしくは赤ちゃんしか保護者ビザが出ないのか?

という点は、大使館に聞いても人によっていろんな回答があるので私も混乱しています。

ぜひご自身で大使館に確認してみてください。

6. 申請する在日本の大使館/領事館によって提出書類が違う

日本でビザを取得する場合、各地の領事館で必要書類が違います。

現在ビザの申請ができる在日本のタイ王国大使館は以下の3カ所。

中でも、大阪領事館は提出書類が多く、

  • 銀行の残高証明
  • タイで住む賃貸契約とオーナーの直筆サイン入りの身分証

などが必要なので東京よりハードルが高そうです。

▼東京では必要ないのに大阪では必要な書類

賃貸する家の大家さんの身分書のコピーやサインが必要となると、賃貸仮契約時に払う前金が変わってくるようです。

ケースバイケースなので賃貸の担当者に確認することが望ましいですが、わたしが質問したときの解答をこちらの記事に書いているので、大阪で申請予定の方はチェックしてみてください。

 

 

ちなみに、日系のタイビザ取得業者さんのHPにも

2020年現在、大阪タイ大使館対応でのビジネスビザだけは非推奨。

引用:SABAIJAI CONSURTING Co.,LTD

という記載を見つけたので、大阪はビザのハードルが高いのかもしれません。

▼必要書類が他の大使館より多いです。

在東京タイ大使館公式HPによる保護者ビザの説明
タイ王国大阪総領事館HPによる保護者ビザの説明

教育ビザと保護者ビザを取得する流れ

東京大使館の隣にある大使公邸

ではここから教育ビザと保護者ビザの取得までを順に説明します。

※コロナ禍の移住だったので事前の視察に行けずにオンラインでのやり取りのみで入学を決めた時の流れです。現在は入国が自由になり事前の視察に来るかと思うので、視察の段階でできる入学手続きなどはタイ現地で済ませることもできると思います。

1. インターナショナルスクールに入学手続きをする

教育ビザ及び保護者ビザを発行してもらうには兎にも角にもタイの学校の学生になる必要があります。

我が家は娘二人がインターナショナルスクールに入学し、ビザ発行のための書類を用意してもらいました。

我が家はコロナ禍で視察のための渡泰ができず以下の形になりましたが、視察に来られる方はタイにいる時点で入学手続きを済ませられる場合もあると思います。

※以下、スクールとのやりとりは全て英語です

まずはこちらの入学の意思と、おおよその渡航時期を伝えます。

学校側に送る書類は以下の2種類が必要でした。

  • 入学申込書
  • パスポートのスキャンorスマホで撮影した写真

入学申込書の用紙がPDFで届くので

  • プリントアウトして記入
  • 写真を貼る
  • 再度スキャンでデータ化
  • パスポートの写真と共に、メールにて送信

をしました。

2. 入学金を振り込む

3日後、返信が来て、入学金や授業料に関するやり取りをしました。

授業に参加する月から授業料が発生するので、正式な渡航日や入学日を決める必要があります。

授業に参加する日を伝えると、それに応じた入学金+入学金の請求書が送られてきたので、その金額を日本から送金しました。

海外送金はこちらの記事をご覧ください。

 

 

スクール側が着金を確認した時点でこちら側がやるべき手続きは完了。

書類作成・発送してくれるのを待ちます。

支払った金額】

  • 入学金と年度内(今回は2ヶ月分)の授業料
    →ふたり合わせて約150000バーツ(53万円弱)
  • スクールに支払うVISA fee(ビザ申請用書類)
    →一人あたり10000バーツ(35000円)×4人分=14万円

3. ビザに必要な書類が届くのを待つ

入学金が振り込まれたのが確認できると、すぐに書類がDHLで発送され3日後には書類が手元に届きました。

※火曜にタイから発送し、木曜に着きました。

学生ひとりに対し保護者がひとりということで、書類は

  • 長女と父
  • 次女と母

がそれぞれセットになってホッチキスで綴じられていましたが、計2部しかないというハプニング発生。

タイ大使館のHPには『親の分も書類が必要(ひとり1部必要)』だと書かれているので、てっきり2セットずつの全部で4部届くと思っていたのでびっくり。

人数分の書類がないとスクールに聞いてみても

「これで他の日本人はビザが取れてるから大丈夫!」

と豪語され追加の書類は送ってくれませんでした。

在東京タイ王国大使館に電話で問い合わせたところ、

 

原本じゃなくていいので、親御さんの分はコピーして4部用意してください

 

とのことでした。(よかった)

スクールから送られた書類のホッチキスを外し、全てカラーコピーし、再び綴じ直しました。

ひとり一部を送ってもらうよう、念を押してください。

4. 家の仮契約をする

1〜3の学校への入学手続きと同時進行で、家の仮契約をします。

というのも、ビザ取得のための申請書にはタイ国内の現住所を記入する必要があるからです。

バンコクに視察に来て現地で契約するも良いですし、日系のエージェント(賃貸屋さん)を使い日本から遠隔で賃貸契約をすることもできます。

賃貸契約には家賃数カ月分のデポジットが必要です。

 

タイにビザ申請書類に記載できる住所があれば、事前の賃貸契約は不要かもしれません

 

5. ビザ申請に必要な書類を準備

スクールからの書類が届くのを待つ間に、ビザの申請に必要な書類を用意しました。

【ビザの申請に必要な書類】

  1. 申請書(Application for VISA)
  2. 経歴書(Personal History)
  3. 英文身元保証書原本(Guarantee Letter)
  4. 身元保証人の免許書コピー(直筆サイン入り)
  5. パスポートのコピー
  6. 戸籍謄本
  7. 顔写真1枚
  8. 航空券の予約確認書(往路のみでOK)
  9. 口座残高証明※大阪総領事館のみ

などです。

全て4部ずつ、戸籍謄本の原本も4通用意しました。

必要書類の準備について詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

6. タイ大使館へ申請の予約を入れる

在東京タイ王国大使館で申請する際には、全員分の予約が必要です。(2024年4月現在)

予約がなければ入館すらできないので注意しましょう。

予約ページはこちらです。

※大阪や福岡のタイ王国領事館についてはお調べください。

7. タイ大使館でビザの申請をする

いよいよ申請当日です。

当日までにこちらの申請の注意を一読しておきましょう。

在東京タイ王国大使館は目黒駅から徒歩8分です。

以下の地図で確認してください。

車で行く場合は近くの駐車場を早めに探しておくことをおすすめします

一番近い駐車場は満だったので歩いて10分弱の駐車場に駐車

大使館が開くのは9時ですが、少し前から受付が始まり列ができ始めました。

入館する際に全員分の予約をチェックされるので必ず予約票を持参しましょう。

大使館がオープンすると番号順に待合に呼ばれ申請が始まります。

大使館の受付の方は日本人もタイ人もいて、私たちはタイ人の方が担当でした。

学校側から送られた書類が、親一人と子ども一人でペアになっていると思うので、その組み合わせで全書類をまとめておくとスムーズです。

※我が家の場合は、長女と父、次女と母のペアでしたのでその組み合わせでファイルを2つ作ってそれぞれの書類を分けておくとわかりやすいです。

書類を提出すると一通り書類に目を通して不備を伝えられます。

私たちは以下の2点が不備・不足だったので誓約書のような感じで紙に文章を書きました。

  • スクールが用意した入学許可証がタイ語だったけれど本来は英文のものが必要

→次回は学校に英文での入学許可書をもらう旨を一筆書く

  • 親が日本で収入がある旨を一筆書く

結果的にはこの書類でビザ取れましたが、これから申請をする方はぜひ入学許可書などの書類はすべて英訳のものが必要だと学校に念を押してください。

不備があってもやり直しではなく、その場で誓約書的な一筆を書いてくださいと言われ、それを書けばビザは通りました

※誓約書は日本語でもOKだけどなるべく英語でと言われました。

 

改めて英文の入学許可書をタイのスクールから送ってもらって再度申請に来い!と言われるのかとドキドキしましたがそんなことはなくてよかった。

 

手書きでの一筆(誓約書)を書いて提出すると

「これでもう受理しましたので大丈夫です」

と言われ、パスポート返却のゆうパックの宛名を渡されます。

記入代で自宅の宛先を記入します。

お会計をしてお終いでした。

パスポートにビザが貼られますから、書類とパスポートは預けたまま帰宅。

翌日、ゆうパックで家に届くパスポートにビザが貼られていればビザ取得完了です。

ビザ申請費用
→ひとり9000円×4=36,000円※2023年現在10,000円に変更

新しくて立派な大使館と記念写真

8. 翌日ゆうパックを受け取り・確認

翌日の朝、ゆうパックの着払いでパスポートが届きました。

パスポートにビザが貼られていればOK!!

結果は…

無事に発行されました!!!

こんな流れで、無事にタイのビザを取得。

ゆうパック着払い
→810円×2=1620円

日本で発行されたビザの期限は90日

日本でビザを申請した場合はどの種類のビザも90日の期限しかありません。

そのため、タイに入国してから約3ヶ月目にバンコクのイミグレーションでビザ延長の手続きがあります。
(※その時は更新日から1年間の期限のビザが発行されます)

更新時には保護者ビザのみ、タイの銀行口座に50万バーツを2ヶ月以上預金していた残高証明が必要ですので、タイ入国直後に銀行口座を作成しましょう。

(ビザ更新のスケジュールはスクールの入学担当者に相談してください)

入国後90日後までに行うビザの更新申請についてはこちらの記事で解説しています。
https://naho-lovelydays.com/bangkok-visa-extention/

 

タイの教育ビザ・保護者ビザの申請の流れを全て記録します【家族でタイ移住】まとめ

今回は、就園・就学期の子どもがいる4人家族が取得したビザ、そしてその申請の流れを全て記録してみました。

我が家と同じように、

  • 日本に収入があり両親ともタイでは働かない方
  • 日本から仕送りをもらいながらの親子留学の方

は私たちと同じ状況かと思いますので参考になれば嬉しいです。

質問があればインスタでメッセージしてください。

私も誰かに聞きたいことたくさんあったので、私で良ければ分かることお答えします。

ではでは最後までお読みいただきありがとうございました。